見出し画像

174. 【ボヤキ】今までにないからこれからもない?


2011年に東日本大震災
2020年にコロナウイルス流行
2022年にロシアがウクライナ侵攻
その他、台風、水害、噴火・・・

ここ10年で
今までにない
だとか
未曾有の
だとかよく見るようになった。

逆にそれだけ繰り返し見過ぎて
今までにない」といってるものを何度も経験しているのであれば
それは別に異常事態ではないのではないか?
と思うようになってい来た。

今までにない
といったってそれはいつからいつまでの間の
今までにない」なのだろうか?

21世紀始まって?
平成が始まって?
戦後?
はたまた2000年前から?


今までにない
という言葉に信用性がない・・・と個人的に感じ始めたので
今までになかったから、これからもない。
という考え方は止めようと思うようになった。

そもそもこの世に当たり前など存在しないんじゃないかと。

当たり前だと思ってしまうから
今までにない
にブチ当たった時にたじろいでしまう。

きっとこれが考え方の土台にある人は強い。



自分が生まれた90年代半ばから今の2022年まで約25年の間に
今までにない
という言葉を何度も聞いた。

太平洋戦争という異常事態が集結した1945年から90年代半ばまで
50年もあったはずなのに
その50年間あたりを経験している先輩方の話を聞いていても
明らかに今の25年の方が
今までにない
という言葉を聞く。

そういうのを知るとそんなにもこの25年間というのは
密度の濃い時代なのだろうか?
と疑問に思う。

もし密度が濃いというのが正しい事実なのであれば
それなりに社会全体がハードモードの環境で
生活しているということになる。

つまり50年間と比べて、その時代に経験していない違った負荷が今掛かってるという証明になる。

そうなると一概に
昔と比べて・・・
ときっぱり断言なんて出来ないと感じる。
お初にお目にかかります・・・
ばかり経験しているのだから。


地震があって、パンデミックがあって、戦争があって・・・
非常事態はある程度経験したのかな?
と考えるが一つ個人的に気になるまだ経験していない事象がある。

それは食糧危機である。

落語立川流家元の立川談志さんは一度舐めた飴をポリ袋にしまい
また舐めたくなったら舐める。
それぐらい徹底して食べ物を無駄にしなかった。

そこには食べられないという恐怖を身に染みて知っていたからだそうだ。
食べ物がない=死に直結
2022年の今では考えられない世界かもしれない。
だが今からたった80年前に日本で普通に存在していた世界なのである。


小麦の高騰や食糧不足といったニュースを見かけると
全然あり得ない世界じゃないと感じる。
今までにない」というのは戦後から起きてないだけで
80年前には存在していたリアルなのである。


1970年代の「オイルショック」で
スーパーにトイレットペーパーを買う人が殺到!
なんてもの資料集の写真の世界だと思っていたが
コロナ禍でマスクが置いてない!
高価になり転売される!
というリアル世界を自ら見てしまえば
あぁ・・・全然今の世界でも起こり得るんだな・・・
と思ってしまった。

まだ物ならいいが、肉や魚、野菜、米となれば
本当に死活問題である。

「生きるか死ぬか」
突然突き付けられ、突然耐えなきゃいけなくなる。
全然あり得る話なんだな・・・と。


2100年ぐらいの日本の歴史の教科書に
2022年あたりの内容はどう描かれるのだろうか?
やはり鎌倉やら江戸やら明治の時代が主軸になり
2000年代なんて最後にちょろっと載る程度なのだろうか?

ときたまそんなことを考えて自分が今生きている立ち位置を確認したくなる。

男性寿命が約81歳。
だとするとあと50年ぐらい。
事故で死んだり、病気で死んだり全然そういうことがあり得る中で
どう過ごすのが自分にとって心地いいのかな~と思ったり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?