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近所の川に桜を見に行った。上京してから毎年綺麗な桜を咲かせるこの場所は近所のちょっとしたパワースポットだ。土曜の昼間ということもあり家族連れ、カップル、外国人など多くの人でにぎわっていた。桜の花には直接触らず、ただ見惚れているあたり恋みたいで良かった。春は出会いの季節だもんね。
近所の桜を見ていたら地元の桜を思い出した。地元にいた頃は毎年、車を出して大きな公園にライトアップされた夜桜を見に行っていた。両親が共働きだし、休日は混雑するから平日に夜桜を見に行くのが我が家のおきまりのイベントだった。公園には屋台も出ていて、ちょっとしたお祭り騒ぎ。中学生の頃はそこで同級生に会うんじゃないかと気が気じゃなくて、両親を急かして早足で公園を一周した。今思えば、仕事で疲れて帰ってきてたのに桜を見に連れ出してくれていた両親にちょっと申し訳ないことをしていたんだなあ、と切なくなる。私も子どもが出来たら桜を見に連れ出そう。それで桜を背景に、桜に興味ない我が子を見守ろう。
来年も桜を見に行きたいな。