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荒木陽子追従

荒木陽子みたいな人になりたいと思う。今、『荒木陽子全愛情集』を読んでいる。結婚以前の話から結婚10年目の海外旅行を振り返るエッセイまで、荒木陽子の連載等をまとめた本だ。めちゃくちゃ分厚い。愛情の重量。
変わり者の恋人がいる人に会うと、その人の普通じゃない部分を探したくなる。変わり者に好かれる人は変わり者に違いないと思っているから。『荒木陽子全愛情集』もそんな感じで読み始めた。
まだ半分くらいしか読んでないけど、「荒木陽子が魅力的だったから荒木経惟は彼女に惹かれたのか」って当然すぎる結論に辿りついた。そりゃそうだ。変人、凡人に限らず、誰でも魅力的な人がいいに決まっている。
荒木陽子のいいところは嫌味な感じが全くないところだ。人に読まれるために文章を書くとき、私なんかはどうしても張り切ってしまって、なんとかして自分だけの言葉に言い換えてみようとしたり、思考がスッキリしているように見せかけたくなってしまう。荒木陽子の文章にはそんな、読む側まで緊張してしまうような虚栄がない。だから彼女の素直な言葉が素直にはいってくる。
とにかくまずは、彼女くらい自然に文章を書けるようになりたい。

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