隣の袴は紅い

先日大学の卒業式があった。普段なら大学におしゃれをしていくのは少し恥ずかしいけど、この日だけはどれだけおしゃれをしても恥ずかしくない。女の子は全員、とびきりの晴れ姿で、いつもよりも少し髪型を気にしながらはしゃいでいる。そんな中、私はずっと隣の袴が紅かった。
ギリギリで予約した袴のレンタル屋さんには、人気の赤い袴はもう残っていなかった。悩んだ末に選んだ袴は紺。着てみたら紺の袴も十分可愛くて、当日は友達にも似合ってると褒めてもらえた。それだけで満足できればいいのに、どうしても他の子の袴に目が行ってしまう。私以外の袴が全部羨ましい。いや、私みたいに隣の袴ばかり見ていないで、自分の袴に満足している子が羨ましかった。周りと比べてしまう性格は大学4年間で直ることが無かったみたいだ。
それでも過去の自分と比べたら確実に前進しているし、周りの人も変わったからずっと同じところで足踏みしているわけではない。比較は時に現状維持から抜け出すきっかけとして作用するから上手く向き合っていきたい。
あと、この日はタクシーに2回乗ったけど2回ともおしゃべりで素敵な運転手さんにあたった。楽しく移動できるって嬉しいね。
皆さん、今日もお疲れ様です。


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