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【シティS1準優勝(8-1)】レジドラゴ奮闘記録【全文無料】

はいどうもこんちゃす、
『タキオンビット、アドレナブレインで返されて虚無』
ラルダです。

俺の推しポケおもちゃにしやがって許せねぇよこの猿

9/16のシティリーグS1においてレジドラゴを使用し準優勝できました。
今回はレジドラゴをこの数ヶ月使用してきた上で実感した構築論や対戦において意識していることなど、自分なりの考え方を記事にして纏めようと思い投稿させていただきます。


・レジドラゴ構築推移

8/10のスクランブルバトル静岡で使う予定だったリストがこちらです↓
(当時大きな地震があり南海トラフ警戒も出ていたため諸々のリスクを考え出場を断念しました…)

当時はサイクロン型を好んで使ってました

現在のレジドラゴ上位入賞レシピと比較すると珍しい部分が

  • ドラパルトexが1枚のみ

  • オンバーンexの採用

  • ACE SPECがポケモン回収サイクロン

  • イキリンコ非採用

  • カウンターキャッチャーの採用

といったところでしょうか。

そして今回9/16のシティリーグS1において使用したレジドラゴのリストがこちらになります。

かなり丸いリストに仕上がりました

ここまでの約1ヶ月でどんなことを考えながらこの構築に推移していったのか、体験談も踏まえながら記していきます。

①イキリンコは絶対入れろ

「ピィでにぎにぎドローすればいいし、別にイキリンコいらなくね?負け筋になるし…」
そう思っていた時期が僕にもありました。

レジドラゴのデッキにおいて最初のターンに最低限やりたいことが『レジドラゴVを置いてエネルギーをつける』と考えました。
(他にもオーガポンでみどりのまいしたいとか、ドラパルトをトラッシュに送りたいとか欲は色々ありますが…)

できる限りサイドレースを先行したいレジドラゴにおいてこれが最低限できないとテンポが取れずに相手に好き放題されるといった事態になりかねません。
そこのハードルを低くするためにも、イキリンコは絶対に必要だと判断しました。

また技も地味に優秀で、後攻1ターン目や山札のエネルギーつけかえの枚数が心許ない時などにきあいをいれるから入ることで次ターンの攻撃するための要求値が一気に下がりテンポを取りやすくなります。
20ダメージ削った後にファントムダイブやトライフロストで回収するといったこともできるので、立ち回りの選択肢に入れておくと戦いやすくなります。
(実際にシティ本番でもきあいをいれるで拾えた勝ち試合が2試合くらいありました)

②わざマシンは極力少なくするべし

りゅうむそう、おもろいよね。
わざマシンいっぱい入れたくなっちゃうよね。
実際僕もわざマシンは色々入れたくなっちゃう派です。

選択肢は多いに越したことはありません。
ただ、ずっと使い続けていく中で
「本当にこの技いるんか?その技の為にデッキの枠1枚割くんか?」と考えるようになりました。

レジドラゴのわざマシンの採用枚数を再検討する際、『各対面において、そのゲームにおいて最短で勝利するまでにどの技を何回使うのか』を一度考え直すことにしました。

  1. 2進化ex主体のデッキ
    ファントムダイブ2〜3回
    トライフロスト0〜2回
    (状況次第でロストインパクト、まんようしぐれ、かえんばくを挟む場合あり)

  2. たねex主体のデッキ
    ファントムダイブ0〜2回
    トライフロスト0〜2回
    ロストインパクト0〜2回
    かえんばく0〜3回

  3. VSTAR主体のデッキ
    ファントムダイブ0〜2回
    トライフロスト0〜2回
    ロストインパクト0〜3回
    かえんばく0〜1回

かなり大雑把に書きましたが、大体こんな感じのゲームの組み立て方になります。
余程変な耐久デッキでない限り、最短でサイドを取り切る為に使うワザの合計回数は2〜3回で済みます。

つまり何が言いたいかと言うと、『最短で勝ちに行こうとすればするほど使うワザの回数が減り、必然的に使うワザの種類も少なくなる』ということです。

一例としてオンバーンexを挙げます。

おんみつひこうは高い詰ませ性能があり、タケルライコやミライドンといったたねex主体のデッキに強く出ることができます。

ただ、その打点の低さ故『勝利するまでにかかるターンが長引く』ことになってしまいます。
たねex主体のデッキの台頭によるゲームスピードの高速化に加え、25分という限られた試合時間の中で自ら試合を長引かせる立ち回りをするのは悪手というもの。

それならば、ファントムダイブ3回もしくはトライフロスト2回、ロストインパクト1回+かえんばく2回といったプランでサイドを取り進める方が必然的にかかるターンは短くなります。

『負けない立ち回り』をすることはできるものの、『勝つ立ち回り』をすることができなくなってしまうため、デッキから抜けていきました。

ヒスイヌメルゴンも同じ理由で、技こそ強いものの、勝利するまでにかかるターンが長引きがちになってしまうため、今回の採用を断念しました。
レジドラゴミラーが多発する環境になってきた場合はもう一度採用する予知はあるかもですが。

③ナンジャモは増やした方が良い

今までのレジドラゴのサポート枠は

  • 博士の研究 4枚

  • ナンジャモ 2枚

  • ボスの司令 2枚

といった配分が主流でした。

今までのレジドラゴは先にサイドレースを進める展開が多かったのですが、タケルライコやトドロクツキといったたねex主体のデッキが環境に増えたことによりゲームスピードが早くなり、レジドラゴ側が捲りにいく展開が以前よりも多くなりました。

特にタケルライコ対面では先にサイドを2枚取られやすく、試合の中盤〜終盤で「ナンジャモかえんばくでいざ勝負!」といった展開が増えたため、ナンジャモを2枚から3枚に増やすことによってこのプランの再現性を増やすことにしました。

序盤のドローソースにもなるので、枚数を増やしたことで以前よりも安定感が増しました。

④テラスタルオーブはデッキの潤滑油

このカード、めっちゃあったけぇっす…!

今までのレジドラゴにおいて、ネストボール4ハイパーボール4の計ボール8枚あるとはいえ序盤の展開にやや難があり、安定して展開するにはイキリンコに頼らざるを得ませんでした。

「なんかいい方法無いかなぁ…?」と悩んでいた時、X(旧Twitter)でこんなポストが流れてきました。

「これだ!!!!!」と心の中で叫びました。
早速デッキに入れて試してみることに。

レジドラゴは持って来れないものの、オーガポンでエネルギータンクがしやすくなったり、ファントムダイブが撃ちやすくなったりといい事ずくめでした。

今までは手札が噛み合わないことが多々あり、『序盤の展開を優先するためにイキリテイクでエネルギーつけかえを2枚切らなければいけない…』といった場面や『ファントムダイブを使うにはハンドが1枚足りない…』といった場面がありましたが、テラスタルオーブのおかげでこの噛み合いの悪さがかなり改善されました。

テラスタルオーブは『絶対に入れた方がいいカード』とまでは言いませんが、『入れると確実にQOLが上がるカード』という評価をしています。

⑤キャンセルコロンが想像以上に活躍する

ミミッキュや闘オーガポンで詰みにくくするために、一時期コライドンを採用していたことがありました。

コライドンやキュレムでバトル場スタートした時のために、ACE SPECもポケモン回収サイクロンにしていました。

これらを入れて回していた頃、練習メンバーから「その枠キャンセルコロンとプライムキャッチャーで良くね?」と言われました。
「あー、なるほど確かに…」と思い、思い切って変えてみました。

いざ使ってみると、

  • マナフィをバトル場に呼び出してキャンセルコロン+トライフロストによるサイド複数取り

  • ミミッキュ、闘オーガポンの突破

  • テツノイバラex、クレッフィ、ハバタクカミによるロックの解除

と、想像以上に役割が広いことが判明しました。
②の項目でも述べたように、コライドンのひきさくでチマチマ殴るよりもキャンセルコロンを使用した方が勝利するまでにかかるターン数が少なくなるため、思い切って構築をガラッと変えることにしました。

バトル場でスタートして困るポケモンが必然的に減るため、ポケモン回収サイクロンの役割が薄くなりプライムキャッチャーで良くなりました。

カビゴンLOやテツノイバラ単にも詰みにくくなるため、キャンセルコロンは入れた方が良いカードの1枚です。


・ゲーム中の立ち回りにおいて意識していること

ここからは実際に練習や実戦をする上で、僕がどう考えながら立ち回っているのか、どんなことに気をつけながらプレーしているのかを解説していきます。

①不用意に後続を置かないこと

レジドラゴVは逃げエネが3と非常に重く、エネルギーがついていない状態でバトル場で縛られると逃げたりワザが使えずそのままテンポを取られて負けるといった展開が起こりがちです。

バトル場のレジドラゴが次の相手の番で倒されそうな場面では後続を置いた方が良いのですが、リザードンexやサーナイトexなど、手札干渉+カウンターキャッチャーをしてくるようなデッキ対面では特に後続を置くタイミングは気をつけなければなりません。

後続を置く場合には最低限手貼りやエネルギーつけかえを使用し1エネは付けた状態で準備をするのが望ましいです。

②カードを使う順番が意外と大事

先日行われたWCS2024でタケルライコを使用しTOP32という好成績を収めたタカハシユウト選手ことマサムネさんが以前こんなポストをしておりました。

レジドラゴもタケルライコと似たようなシステムポケモンが採用されているため、このポストを見た時に「この考え方はレジドラゴにも応用できるかも…」と思い、練習でも意識して取り組むようにしてみました。

僕自身も100%理解できているわけでは無いので言語化が難しいのですが、一つだけ確かなのは『そのターンに何をしたいか、何を引きたいかでカードを使う順番が変わる』ということです。

例えば先攻最初の番、バトル場オーガポンスタートで手札がルチャブル、ネストボール、草エネルギー、大地の器、エネルギーつけかえ、ボスの司令の6枚と仮定します。
レジドラゴを置いてエネルギーの準備をしたいところですが、この手札では次のターンの行動補償ができないため、イキリテイクで手札をリセットしたいところ…
この場合は先ずみどりのまいから入ります。
その1枚でボール、イキリンコex、レジドラゴVのいずれかを引ければレジドラゴを準備しつつイキリテイクで手札リセットができます。
博士、ナンジャモのいずれかが引ければネストボールでレジドラゴを置き、エネルギーの準備をして番を返せます。
何も引けなかった場合はネストボールからイキリンコを出してイキリテイクで手札をリセットしにいきます。

では同じく先攻最初の番、オーガポンスタートで手札がレジドラゴV、イキリンコex、草エネルギー、大地の器、夜のタンカ、ボスの司令の6枚と仮定します。
この場合はレジドラゴV、イキリンコexを置き、レジドラゴVに草エネルギーを手貼りしてからイキリテイクで手札リセットをします。
このターンはイキリテイクを使うことが確定しているので、みどりのまいでエネルギーつけかえやプライムキャッチャー等の必要札を引いてしまいイキリテイクで巻き込んでしまうことを防ぐためです。

最初のターンだけでも状況次第で使う順番が変わるので、練習の際はカードを使う順番は常に気を使うようにしました。
今でも「あ〜、使う順番間違えたなこれ…」となることが時々あるので、まだまだ修行が必要ですね…

③博打でレガシースターを使わない

「エネルギーつけかえが引けなくて攻撃できない…」
「ドラパルトが落とせなくてファントムダイブが言えない…」
そんな経験ありませんか?
僕は何度も経験しました…

ここで重要なのは『無理矢理レガシースターを切らないこと』です。
もちろん、無理矢理レガシースターを使ってでも攻撃しにいかないと間に合わない場面はありますが、そうでない場合は無理に殴りにいかず、1ターン待つのが得策です。

もしレガシースターを使ってもエネルギーつけかえが拾えなかったりドラパルトexがトラッシュできなかったりすると、ただ山札を7枚トラッシュしただけでVSTARパワーを無駄撃ちすることになってしまいます。

使うかどうか判断に迷った場合は一度トラッシュをよく確認し、やりたい動きが確実にできるのかどうかをよく考えてみましょう。

漢なら時に我慢も必要。
ここ、テストに出ます。

④殴る前にミュウexを置け

リザードンやサーナイトなど捲りが強いデッキ対面の場合、サイドを先行した返しに高確率でアンフェアスタンプが飛んできます。
なんなら最近ではタケルライコやトドロクツキといった殴り出しが早いデッキにもアンフェアスタンプが採用されているほど…

世は正に大アンフェア時代

サイドを先行する前にミュウexを置いておくと、手札干渉をされてもリスタートである程度復帰が利くようになります。
逃げエネが0の為縛られる心配がほぼ無いのもポイント高し。

返しの相手の番で自分のバトル場がきぜつしても、一度ミュウexをバトル場に出せば引いたカードで次のプランを決めやすいので、悩む時間が少なくなります。

あとたまーにゲノムハックを使うこともあるので覚えておくとアドリブが効きやすいです。

⑤トライフロストを撃つ前にリソース確認をせよ

エネルギーを全てトラッシュするという重いデメリットこそあるものの、3匹に110ダメージずつの計330ダメージをばら撒くトンデモ性能。

しかしこのエネルギーを全てトラッシュするというデメリットのこともあり、試合中に使えるのは1回(場合によっては2回使う)のが限度。

しかも使用後は0エネレジドラゴがバトル場に爆誕してしまうため、返しに手札干渉やらなんやらでグチャグチャにされるリスクも考慮しなければなりません。

トライフロストを使う前には、

  • レガシースターの使用有無

  • 山札のエネルギーつけかえの残り枚数

  • すごいつりざおやスーパーエネルギー回収などのエネルギー回収手段の有無

を総合的に判断し、次のターンの行動補償が出来るかを考慮した上でトライフロストを使用しましょう。

できることなら、レガシースターを使わずにトライフロストを撃つのが望ましいです。
レガシースターを使ってトライフロストを撃つ場合はゲームを決めれる場合のみにしましょう。


ここまで自分なりのレジドラゴの構築論やゲームプランについて書かせていただきました。

自分でも未だ上手く言語化できない部分があり、100%扱いきれていると言い切れないため、今後もレジドラゴを使い続けてもっと知見を深めていこうと思っております。

レジドラゴを既に使っている方やこれから使おうと思っている方、CLやシティの候補デッキにしている方などの励みになれたら幸いです。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!🙇‍♂️

りゅうむそう最強!!!!!💪💪💪

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