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知能検査について✌

ウェクスラー式知能検査 Wechsler's diagnostic intelligence test

 1939 年に Wechsler,D. によって個人の知能を 診断的 に
とらえるために、 ウェクスラー=ベルヴュー知能検査 が作成された。

⇒ ウェクスラー式知能検査のはじまり!!

ビネー式知能検査とは異なり、
知能を 多因子構造 として とらえている。 

結果は 偏差知能指数 や下位検査の プロフィール が表示される。

適用年齢によって
・成人用 WAIS
・児童用 WISC
・幼児用 WPPSI の検査がある。


WPPSI-Ⅲ Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence-Ⅲ

幼児用のウェクスラー式知能検査。

適用年齢 2歳6か月 ~ 7歳3か月
ただし、幼い子どもの認知発達の変動性を考慮して
 2歳6か月 ~ 3歳11か月 の検査では、 
 4つ の基本検査から全検査IQと 言語理解指標 知覚推理指標 を、
 5つの下位検査の実施で
 語い総合得点 を算出することができる。
 
4歳0か月 ~ 7歳3か月 の検査では、 
 7つ の基本検査から全検査IQと 言語理解指標 知覚推理指標 を、
 10の下位検査の実施で
 処理速度指標 語い総合得点 を算出することができる。

 

WISC-Ⅳ Wechsler Intelligence Scale for Children-Ⅳ

児童用のウェクスラー式知能検査。

適用年齢 5歳0か月 ~ 16歳11か月
 10 の基本検査から全検査IQ、
 言語理解指標 知覚推理指標 ワーキングメモリー指標 処理速度指標    
 が算出される。
 下位検査の成績に関わる認知能力について
 より詳細な情報を提供する プロセス得点 も明らかにされる。

WAIS-Ⅳ Wechsler Adult Intelligence Scale-Ⅳ

成人用のウェクスラー式知能検査。

適用年齢 16歳0か月 ~ 90歳11か月
 10 の基本検査から全検査IQ、
言語理解指標 知覚推理指標 ワーキングメモリー指標 処理速度指標
が算出される。
全検査IQからワーキングメモリーと処理速度の影響を抑えた
 一般知的能力指標 を求めることも可能。
下位検査の成績に関わる認知能力について、より詳細な情報を提供する
 プロセス得点 も明らかにされる。

偏差知能指数 Deviant Intelligence Quotient; DIQ

 ウェクスラー式知能検査 の結果の表示方法として導入された数値。
被験者と 同年代の平均点 を指数 100 、標準偏差 1 を指数 15 として、被験者の成績を換算する。
 偏差知能指数 = { 15 × ( 個人の得点- 母集団の得点 )÷ 母集団の標準偏差 }+ 100 で算出される。
偏差知能指数は100が基準となり、平均点からの乖離は 偏差 として示されるため、同年代での被験者の 位置づけ が明らかになる。



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