書評:1秒で「気がきく人」がうまくいく

評価:★☆☆☆☆
友人が新入社員の指導担当をしているのですが、担当している新人がよく言えば大物というか、要は気がきかないとのこと。さてどうしたものかと話しながら一緒にインターネットで書籍を検索すると、こちらの本が引っ掛かりました。僕はこうした自己啓発書の類が(読んだところであまり意味はなく、昔からよく言われていることの焼き直しであることを承知で)好きなので、早速購入して読んでみました。

著者は元CAで現在はマナー講師をされている方。ふむ、確かに「気がきく」という点ではこれ以上ない経歴です。そして読み進めていくと、本のコンテンツ以上に「ああ、CAという職業やANAという会社が大好きなんだな」ということが痛いほど伝わってくる。本の表紙などにプリントされた飛行機のシルエット、そして文中でもいかに苦労してCAになったか・・・ 新卒の会社を逃げるように飛び出して以降、愛社精神に縁のない自分からすると羨ましい限りです。この辺りは元ゴールドマンサックスや元マッキンゼーと同じ感覚なんですかね?

肝心の内容ですが、あまり「気を遣う」ということにフォーカスできておらず、色々な自己啓発書の内容を集めた上で著者のエピソードと紐づけているだけのような印象を受けました。ただ文章自体は読みやすいですし、あとがきに書いていた内容は、タイトルに関する自分の考えを自分の言葉で説明できているのかなと思います。
あと蛇足ですが、CAの人って○○(下の名前)さんで呼び合うんですね。男の人もそう呼ばれるのかな?ということが気になりましたw

<まとめ>
ー 人のことを観察して、どうすれば喜んでくれるかを考え、実践する
ー 基本を徹底(挨拶、笑顔、みだしなみ)
ー なりたい自分になったつもりで立ち居振る舞いをする
ー 小さな約束を(ほど)守る
ー 「笑顔・挨拶・丁寧」が感じのいい人の条件
ー 「行動」(手を洗う、ハイタッチ)で「感情」もコントロールできる
ー 見えないところに気を遣う、きれいにする
ー たった一文字(助詞)の使い方で人を快/不快にもできる
ー 悪口やネガティブな冗談は言わない
ー 準備の量と結果は正比例する
ー 限界は自分が決めている
ー 1センチでも前に進める勇気を持つ
ー 他人は変えられない、他責より自責の姿勢が成功を生む
ー 気がきくとは優しさを「行動・言葉・態度」で表現すること

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