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競馬雑記帳 2022/03/17

JRDB永野です。

先週の金鯱賞を逃げ切って5連勝を決めたジャックドール。
次走はいよいよGⅠの舞台で同期のトップホースと対戦する。

逃げ切りので連勝といえば思い出されるのはサイレンススズカ。
サンデーサイレンスの3世代目の産駒で、競走馬としての実働は、今で言う3歳の2月から4歳の11月始めまで1年9ヶ月余り。

今年のJRAのブランドイメージCMのなかでは「孤高のヒーロー」として取り上げられるいるが、他がウオッカやディープインパクト、オグリキャップなどGⅠをいくつも勝っているメンバーのなかで、サイレンススズカのタイトルは宝塚記念だけ。
しかし、その宝塚記念で負かしたのは、前年の秋に牡馬相手に天皇賞を勝ったエアグルーヴ、同世代の牝馬二冠のメジロドーベル、同世代のダービー2着で3歳暮れに有馬記念を勝ったシルクジャスティス、春の天皇賞を勝って重賞4連勝中のメジロブライトと錚々たるメンバー。当然ここでも逃げ切り勝ち。

秋初戦の毎日王冠では、ひと世代したながら、のちに凱旋門賞2着のエルコンドルパサーや有馬記念を連覇するグラスワンダーを相手に59キロを背負って余裕の逃げ切り勝ち。
しかし、次走の秋の天皇賞で1.2倍の支持を受けながら、直線に向くことはなく突然の競走生活終了となった。
もう、23年以上も前の話だけに、サイレンススズカをリアルタイムで知っているのは40歳を超えたひとばかりか。
メジロマックイーンやオグリキャップ、となれば更に上で、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスのTTG3強を知っているとなると・・・・。


サイレンススズカは同世代の皐月賞・ダービーの二冠馬のサニーブライアンがダービーを最後に引退したので、ダービー時の借りは返せなかったが、宝塚記念では当時の並み居るGⅠ馬を負かし、その前の金鯱賞では同世代の菊花賞馬マチカネフクキタルを負かしておりまさに世代最強に上り詰めた。

しかし、レースとして一番インパクトの強かったのは金鯱賞かも。
9頭立てと相手はいるのだが、先手をとって最初の1ハロンは12秒台だったが、そこから5F連続して11秒台のラップを刻んでスピードを見せ付けての独走。GⅡ戦で2着に大差勝ちとちょっと時限の違う走り。

さて、現状はどうか。
近年は古馬では牝馬優勢のなか頑張っていたコントレイルが引退、牝馬のGⅠ馬も昨年の暮れでクロノジェネシス、グランアレグリアが引退と全体的に手薄に。
そんなかで、先日の金鯱賞でジャックドールは牝馬のGⅠ馬2頭を問題にせず。
あとは、昨年GⅠを3勝した同期のエフフォーリア。相手としては強敵。

それ以上に逃馬の宿命として自分との闘い。
スピードで押し切る競馬で2000Mを走って、ゴール地点でエフフォーリアがどこにいるかという勝負だろう。決戦まで20日を切った。

連勝の勢いで逃げ切っての初G制覇で、「令和」のサイレンススズカになれるのか。

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