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皐月賞を外厩新聞で見ると

サトノフラッグ

GⅠで好走馬を輩出する関西厩舎を思い浮かべると、まず矢作厩舎で、次に音無・友道厩舎が続くでしょうか。では美浦では?となると国枝厩舎がその筆頭で異論はないかと。アーモンドアイに代表されるノーザンF系だけでなく、カレンブーケドール・マジックキャッスルなど社台F系で結果を出しています。
さて、今回のサトノフラッグは中5週ながら在厩調整。一般に美浦厩舎×ノーザンF天栄の2走目は成績が落ちるのですが、国枝厩舎の厩舎力なら話は別。

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画像右の青囲いは、「厩舎の帰厩○走目別の3着内率と複勝回収率(総数)」です。国枝厩舎は1段目よりも2段目の数字が大きく、帰厩して2走目で馬券的に狙える厩舎であると分かります。未勝利戦など下級条件を含んでのものですが、「国枝厩舎の2走目」を狙うのは有効な馬券戦略です。

画像中央の青囲いは今回と同じ、国枝厩舎×ノーザンF天栄×帰厩して2走目×芝コースの成績。総数49で3着内率は55%、複勝回収率は168%です。

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加えてサトノフラッグは、弥生賞時の馬体表記が「余」と余裕を残した仕上げだったと関東パドック班はジャッジしています。前走は実質権利取りの一戦で、ある程度の仕上げがなされていたはず。それでも、そこから萎んでいくのではなく、更なる良化に期待できる1頭です。

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サリオス

「今後の堀厩舎を占う存在」

と昨年11月に上梓した厩舎名鑑にも記したように、サリオスが皐月賞でどれほどのパフォーマンスを示すかが非常に楽しみです。2歳6月に新馬戦を勝ち、秋に重賞制覇。そして2歳GⅠを制覇という現代競馬らしい戦績で3戦3勝。

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堀厩舎なので育成はノーザンFしがらき。GⅠ級はサトノクラウン、ドゥラメンテ、モーリスというビッグネーム3頭以来ですが、変わらず長期の放牧明けの成績は優秀。マイルCS時のモーリスが休み明けを理由に嫌われて4番人気だったのは、今となっては信じられないくらいです。なんにせよ、間隔を理由に軽視する必要はありません。

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コントレイル

素軽いディープ産駒で中山2000mはどうか、と不安視する声を一蹴したホープフルS。次の試練は避けられそうにない土曜の雨でしょうか。集計データでは、どうしても先のサトノフラッグやサリオスのノーザンF勢には及びません。また、矢作厩舎もノーザンF系以外では一度使って上向いたのを狙うのがセオリーです。

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しかし、それは下級条件を含めての話。コントレイルを軽視する理由としては弱いかと。

大山ヒルズからの帰厩初戦×年末以来の実戦は、阪神牝馬Sのスカーレットカラーと同じ。同馬はスムーズならサウンドキアラとも接戦だったはず。ダノンファンタジーがノーザンF×中内田厩舎の効果で人気を集めたのに対し、スカーレットカラーは6番人気。まだまだ大山ヒルズの調整力は世間的には認知されていないので、それを馬券に生かしたいところ。しかし、コントレイルは流石に1番人気になるでしょうか。

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ヴェルトライゼンデ

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中山遠征を積極的に行う池江厩舎なので、3走続けての中山でもデキ落ちの心配はありません。

アルアインとペルシアンナイトでワンツーを決めたのは記憶に新しいですが、2頭はいずれも在厩調整。ヴェルトライゼンデも臨戦過程からは上積みが期待できます。

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