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競馬雑記帳 2023/07/27

JRDB永野です。

先週の日曜は東西で来年のクラシック候補に名前が上がりそうな馬がデビュー勝ち。

福島で2000Mの新馬戦を勝ったのはエピファネイア産駒で栗東の池江厩舎のインビジブルセルフ。
2022年のセレクトセールの1歳セッションで税込み2億7500万円の値が付いた馬で、この年の1歳セッションでは3番目の高額取引馬。
これまでのエピファネイア産駒のGⅠ馬、エフフォーリア、デアリングタクト、サークルオブライフ、はいずれも母系の3代前にサンデーサイレンスが入っている。この馬も母父がディープインパクトなので3代前にサンデーの名前が。
レースでは逃げたフォローウィンドを捉えるのに梃子摺ったが、ゴール前でアタマだけ先着。ここで新馬勝ちしているといないでが大違い。秋に向けて英気を養って目標はホープフルステークスか。

中京で2000Mの新馬を勝ったのはマテンロウゴールド。こちらは2021年のセレクトセールの当歳セッションで1億5950万円で落札。この年のセレクトセールの当歳では15番目の落札額で、初年度産駒だったレイデオロ産駒としては5番目。
この馬の新馬勝ちがレイデオロ産駒11頭目のデビューでJRAでの初勝利。セレクトセールでこの馬より高値が付いた4頭のうち、2頭が既にデビューしていりが、それを差し置いての新馬勝ちとなった。
レイデオロ自身は最近の内国産種牡馬としてはサンデーサイレンスの血をもっていないで、サンデー系種牡馬を父にもつ繁殖牝馬と交配しやすい。加えてその母系は3歳母がディープインパクトの母ウインドインハーヘア。
マテンロウゴールドの母はディープインパクト産駒なので、ウインドインハーヘアの4×3のクロスになる。
あらためて言うまでもなく、直仔のブラックタイド、ディープインパクトが種牡馬として成功、オンファイア、トーセンロセンスも種牡馬入りしている。牝系も国内で産んだ牝馬は4頭だが、海外に残してきた娘も競走馬や繁殖牝馬として輸入されて枝葉を広げている。その影響力のある牝馬のクロスが競走能力にどう左右するかを見るのも楽しみ。現在登録されているレイデオロ産駒の2歳馬は55頭。そのうち12頭は母父ディープインパクトで1頭が母父ブラックタイド。生産者も偉大は繁殖牝馬のクロスを意識しているといえる。

そのマテンロウゴールドの新馬戦は、スタート直後は鞍上に抗う素振りっを見せたり、直線で抜け出すとソラを使ったりといかにも子供っぽいレースだったが、ゴール前では内から差を詰められると抜かせないという勝負根性を見せた。
今後も川田騎手が継続騎乗のようならクラシック候補は間違いないだろう。

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