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競馬雑記帳 2023/01/03

JRDB永野です。

2022年のJRAのリーディングサイヤーはディープインパクトが賞金金額では前年2021年の3分の2程度ながらロードカナロアを抑えて首位に。出走した2歳馬が3頭だけというなかでの結果。よく比較されるサンデーサイレンスも2007年に2歳馬がいない状況でリーディングサイアーを獲得しているが、さすがに3歳より若い世代不在となった2008年にはリーディングは7位まで後退している。

今年はディープ産駒の3歳世代は6頭のみで11年続いたリーディングの座を明け渡すことになりそう。

それにしても、2022年のJRAのリーディングサイアーは11位まで国内での走った馬達で、上位20位のうち種牡馬として海外から導入されたのは3頭のみ。

国内の生産界はなんとなくガラパゴス化している。上位20頭のうちサンデー系が8頭、キンカメの系統が5頭、サンデーの血が入っていないのが、海外からの輸入種牡馬に外国産馬のエイシンフラッシュと持ち込みのキングカメハメハ、その直仔のロードカナロアの5頭だけ。

しかし、昔と異なるのは、日本で育った血を世界に還元していること。ディープインパクト産駒のサクソンウォリアーは2000ギニーを勝ち、種牡馬としては初年後からGⅠ馬を送りだしている。

昨年の暮れに阪急杯を勝ったダイアトニックは豪州で種牡馬入り。自身はロードカナロア産駒だが、母父はサンデーサイレンス。サンデーサイレンス系の種牡馬は2000年代の前半にフジキセキやタヤスツヨシがシャトル種牡馬として豪州に渡っておりその血を引く牝馬ならサンデーのクロスも可能。

近い将来には、母が外国産の輸入牝馬でありながら、サンデーやディープのクロスをもつ馬が現れるかもしれない。

サンデーサイレンスが13年間のリーディングを明け渡した翌年からは、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、キングカメハメハとリーディングは年替わりに。ディープの3歳世代が極少の今年は、次期大種牡馬出現までの過渡期の始まりとなるのかも。2022年の2歳リーディンの上位に既に死亡したドゥラメンテや、種牡馬を引退したハーツクライがランクインしていることからも示唆されている。

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