見出し画像

競馬雑記帳 2022/05/19

JRDB永野です。

長く競馬をしていると、重賞だけでなく特別戦でもレース名でその条件が浮かんで来るようになる。
しかし困るのが、JRAがその条件を変更してしまうこと。

今週土曜の中京はオーストラリアデーでオーストラリアの地名を冠したレースでが組まれている。
オーストラリアデーの始まりは1989年でこの時のメインはオーストラリアTで前年のオークス馬のコスモドリームが勝っている。
以降、1999年に一度準オープンクラスで行われたことがあったが、オーストラリアデーのメインレースとして定着していた。
その時期の勝馬には、ここをステップにして宝塚記念を勝ったダンツシアトルの名前も。
ちなみに、ダンツシアトルが勝った宝塚記念は、阪神淡路大震災の年で、阪神競馬場ではなく、京都競馬場で復興支援競走として行われ、淀の刺客、ライスシャワーが命を落としたレースでもある。

2013年に平安ステークスがオーストラリアデーのメインとなり、オーストラリアTは条件も1000万下(現2勝クラス)に。
2014年には、オーストラリアデー開始以来1000万条件だったシドニーTが準オープンになって、レースの格は逆転。以降、オーストラリアTは2勝クラス、シドニーTは3勝クラスで定着。
しかし、1989年から20年以上かけて刷り込まれた記憶はなかなか書換えられない。


同じように、長期間施行条件が同じで刷り込まれたいる記憶が通用しなくなっているのが、
福島の夏の名物レースだった吾妻小富士オープン、冬の小倉の小倉大賞典へのステップレースだった関門橋ステークス、東京の秋競馬の開幕戦だったアイルランドT.

吾妻小富士オープンは、2003年からは春開催に移って2勝クラスの特別で距離も1200Mで行われていたが、2020年からはダートのオープン特別に。

関門橋ステークスは2000年からは準オープンに降格、昨年から再びオープン特別に返り咲いたが、京都競馬場改修に伴う変則開催の影響もあり小倉大賞典に繋がるレースになるかは不透明。

アイルランドTに至っては、準オープンに降格、オープン特別に復帰を経て、現在は府中牝馬ステークスの副題となっている。


準オープンやオープンクラスのレースは条件はなるべくなら固定して頂きたい。

いつもサポート(投げ銭)していただき、ありがとうございます。 おかげさまで、とても励みになります。