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競馬稼業はつらいよ~パドックが教えてくれること⑥~

パドック点の捉え方

 関西と関東の競馬は、そもそもレースが行われる競馬場自体のバリエーションが異なります。

 日本一の規模を誇る東京競馬は、マイルであればコーナー2つ回るだけという広いコースで、他のどの競馬場にも無い坂がある長い直線。
 中山競馬場は、小回りで、直線急坂があり、独特のコーナーを持っています。 また、右回りと左回りという差もあります。
 このまったく性格が異なる2場がメインで行われるのが大きな特徴です。

 ローカル開催においても、新潟競馬場は、直線1000m コース、長く平坦な直線で上がり3F タイムが異常に速いという、独特の性質を持っています。 オールラウンドの総合力で勝負するよりも、ピンポイントで狙える馬を作りやすい環境にあると言えます。

 つまり、馬体を評価する際には、能力や仕上がり以上に、適性の評価のウエイトが大きくなります。
 更に、東京競馬場のような、長い直線と坂があるコースでは、最後の脚だけでレースをひっくり返してし まう事も可能になります。それは、他の競馬場ではあまり重視されないような能力の場合もあります。
 例えば、大きく広く走れるタイプですと、状態がひと息で能力が多少足らない時でも、適性があれば 好走する事もよくあります。 それは、上記の適性以外にも、馬体から見て取れる潜在能力にも左右されます。

 関西の場合ですと、京都も阪神も右回りです。それだけでも関東に比べれば、競馬場ごとに要求される適性の差は少なくなります。 また、関東から遠征してくる馬が少なく、競走相手が異質な馬があまりやって来ません。
 能力の高い馬が多く拮抗しており、ある一定の範囲内では、能力の差がそのままレース結果に繋がりやすいと言えます。

 ですので、今回のレースに向けての大きな判断材料として、適性の差や小さい能力差よりも、仕上がり具合が評価のウエイトを占めます。

以上のように環境による差が大きいため、関東・関西ではパドック点をつける際に、重視するポイント が変わってきます。

つづく…


日曜京都11R天皇賞(春)・G1

◎03番タイトルホルダー(0着)
 馬体締まりデキ上向く。
○01番ジャスティンパレス(1着)
 馬体ふっくら見せ順調。。
▲13番ボルドグフーシュ(6着)
 良い意味での平行線。
注16番シルヴァーソニック(3着)
 馬体ふっくら見せ順調。
△06番アスクビクターモア(11着)
 良い意味での平行線。
▽12番ブレークアップ(4着)
 踏み込み硬いが仕上げ良い。
☆14番マテンロウレオ(5着)
 良い意味での平行線。

天皇賞(春)4コーナー

結果、◎3番が仕掛けてハナに切ろうとするも、外から、*17番がハナを奪いレースを引っ張る。
△6番は好位の外、*7番が中団の外、○1番が中団の内、▽12番は中団後方、注16番は中団後方の外、▽後方の外から追走。
◎1角で先頭に踊り出たが、坂下でバランス(後脚)を崩し直線で競走中止。
直線、*7番が早めに交わした処を*1番が外からアッサリ先頭に立ち、そのまま、ゴールまで危なげなく駆け抜け、完勝!
注16番が大外から伸びて来たが、3着まで。

次走 コメント

◎3番は、坂下で故障(前肢)が敗因、回復次第。
○1番は、鞍上の好騎乗もだが、レース内容安定。次走も期待。
*7番は、馬場、距離とも向き、レース巧者。次走もそれなりに。
注16番は、外枠微妙な面あったが、馬場状態、距離ともこなす。切れる脚はないが、相手なりに走る。次走もそれなりに。他馬も条件が違えば、変わってくる。

勝ち馬ジャスティンパレス号

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