京都金杯の傾向まとめ
明けましておめでとうございます。
2020年もJRDBならびに村山弘樹をよろしくお願い申し上げます。
さて、今週は1月5日(日)に「京都金杯」と「中山金杯」の2重賞が行われます。
今回は、京都金杯のポイントを近年の傾向から探っていきます。
お正月で時間もあるため、普段村山が重賞レースを考える際、どのような順序で進めているかにも触れています。
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まずは、各重賞の「過去成績一覧画面」を開きます。
直前情報画面では、馬名欄のちょうど上が入口です。
上部の【直近5年表示に切替】を押下し、2015年以降を対象とします。
近5年の京都金杯では、調教指数◎が【2111】で安定。IDM◎や情報指数◎は、これと似た着度数を表しています。
同様に、IDM下位やテン・上がり指数下位の活躍もあり、ハンデや枠順、位置取りがレース結果に影響しやすいとも考えつきます。
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次は、「前走タブ」に表示を切り替えます。ここからは、上位好走馬の前走レース名、前走IDMからローテや好走基準をインプットしていく作業です。
まずは能力把握から。
おおよそ、オープン勝ちや重賞好走級のIDM70が好走基準。前走GⅠで一ケタ着順だったエアスピネルやクルーガーは明らかに格上で、順当に好走できていました。
そして、コーナー通過順の傾向も要チェック。
数年前は"1回京都のグリーンベルト"と言われたように、内枠先行馬の活躍が顕著でした。しかし、近年では後方からも差し届きます。加えて、「リゲルSでの上がり最速馬」には注目できる、などを頭に入れていきます。
この後に各馬の過去走の放牧先・IDM・適性面を確認していくのが、村山の予想ルーティンです。
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京都金杯について、次に「外厩データチェック」を見ていきます。
2017年
2018年
2019年
時期的なことも相まって、重賞としては「在厩調整馬」の好走が目立ちます。
前走GⅠ組は放牧明けで好走し、そのほかの好走馬は12月に使ってからそのままトレセン内での調整です。
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続いて「展開(位置)データチェック」。
2017年
2018年
2019年
勝ち馬は、IDM上位の外・大外の1番手から。
上がりマークが入っている馬であれば信頼度は上がります。
19年に穴をあけたミエノサクシードは、関西圏のOP特別で上がり最速をマークしていた実績がありました。
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では、今年はどうか。
「前走GⅠで一桁着順」かつ「上がり最速」に該当した、マイルCS6着のカテドラルが今年の実績上位馬と言えるでしょう。
ただし、安井先生に言わせると「追走力不足の人気馬」なので、後方から届かず...という可能性も。
また、ここ最近の武豊騎手はこの手の馬で出していかず、じっくりと脚を溜めて乗っている印象。そのため、近2年のように後ろから差し届く馬場が理想です。
武豊騎手 芝での4角位置取り
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リゲルSからは上位勢が揃って出走してきます。
ストロングタイタンはIDMが70。基準はクリアしているので、在厩調整の京都マイルで力を出せるかどうか。
キョウヘイは差しが届く展開になるかを、展開予想図で確認したい一頭。
サウンドキアラはリゲルS時に中間に順調さを欠いたところがありました。得意の京都マイルで53キロなら、IDM70に届くと考えられます。
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まとめ
・調教指数◎は買い
・IDM70を今回出せるかどうかを吟味
・前走GⅠ組以外は、12月にレースを使った在厩馬を評価
・位置取りは外目。近年は内枠よりも上がり指数を重視
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