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競馬雑記帳 2023/08/17

JRDB永野です。

以前は2開催8週だった夏の小倉開催。
2011年から6週開催に変わり、2020年に暑熱対策で関西の開催が休止になると4週のみに。
2021年と2022年は京都競馬場の改修で各地に代替開催があり、夏の小倉は8週と7週の開催になったが、京都競馬場のリニューアルで日程が平年に戻りつつあり、夏の小倉開催は再び1開催4週に。

そうなると、あちこちで番組に歪みが出てくる。
先週行われた2歳のオープン特別のフェニックス賞は11頭立て極端な少頭数にはならなかったが、うち4頭は地方競馬佐賀の所属。
JRA所属の7頭のうち、勝ちがあるのは圧倒的人気になったシカゴスティングだけで、あとは、馬券対象の経験が1頭だけ。レースとしての魅力に欠ける番組となった。実際このレースの勝ち時計は、この日の新馬よりも1秒以上遅かった。

皺寄せは、夏の小倉限定の九州産馬のレースにも。
2開催8週あった際は、九州産馬が目標とするひまわり賞は7週目に置かれていた。そこまでの九州産限定のレースは、1週目に新馬戦、3週目に未勝利戦、開催の替わった5週目に未勝利戦という日程。九州産のレースに拘るなら、最低でも中1週は確保できた。
それが、今年は、1週目に新馬戦が2クラ、2週目に未勝利戦、3週目にひまわり賞というスケジュール。1週目の新馬戦2クラで計30頭がデビューしたが、勝ちあがった2頭以外の多くは、未勝利戦、ひまわり賞と3連闘に。暑い時期としては非常に厳しい。
今年と同じ日程だった2020年のひまわり賞はヨカヨカが勝っているが、この馬は阪神で一般相手に新馬戦を勝って、フェニックス賞、ひまわり賞と3連勝を決めているが連闘はない。

嘗ては、ひまわり賞も一般戦のオープン特別と賞金的には同じ扱いで、ひまわり賞勝ちの賞金加算で、桜花賞に出走という馬もいたが、現在はひまわり賞は他のオープン特別に比べて賞金も減額で、当然取得賞金でも差が付いており、ひまわり賞勝ちの賞金で桜花賞出走は困難に。

パドックの周回時間の短縮や、障害レースを早い時間に実施など、暑熱対策に熱心なJRAだが、九州産馬に冷たくなかいか。

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