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競走馬の疾病 ~蟻洞(ぎどう)~

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橋浜保子です。

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蟻洞(ぎどう)を簡単に説明すると、蹄の角質層の中に空洞ができる蹄病です。

一度発症すると、再発しやすいです。

蟻洞を発症する要因には、過度の乾燥、硬地上での疲労、馬房内や蹄の不衛生、穀物の摂取方や、逆に摂取不足などが挙げられます。

その他のにも、慢性蹄葉炎(まんせいていようえん)や白線裂(はくええれつ)から継発することもあります。

蟻洞の例

蹄鉄を外して、蹄底(蹄の裏側)を確認しないとわかりにくい蟻洞の例です。

蹄側部の蹄壁がボロボロになっていて、蹄尖(ていせん)部にも縦に亀裂が入っています。

蟻洞_鉄外_マーク

蟻洞_鉄外

蹄底を確認すると、白線の内側に、小豆大(あずきだい)の空洞ができているのがわかります。

蟻洞_裏2

蟻洞は早期に発見して治療を開始し、治療を継続してもらえるかどうかで、その後の馬生が大きく左右されます。

次回は、重度の蟻洞について説明します。

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