競馬雑記帳 2024/01/11
JRDB永野です。
記者投票による、年度代表馬・競走馬各部門の受賞馬が発表された。
年度代表馬はイクノックスだが、満票にはならず、リバティアイランドに2票。
最優秀3歳牝馬もリバティアイランドが満票ではなくブライディヴェーグに1票。
また最優秀4歳以上牡馬も、イクイノックスではなくドウデュースに1票を投じた記者も。納得する理由があるか、投票の真意を聞いてみたい。
票が割れたのは最優秀2歳牝馬。
無傷で阪神JFを制したアスコリプチェーノが163票、ホープフルSで牡馬をナデ斬りにしたレガレイアが132票。レガレイアのアイビーSでの敗戦がなければ更に僅差になっていたかも。
今回から設けられた最優秀マイラーは、ヴィクトリアMと安田記念のマイルGⅠを2勝したソングラインが最優秀4歳以上牝馬とダブル重賞。
ソングラインがマイラー部門を受賞したことで、スプリンター部門は、スプリンターズS勝ちのママコチャの受賞となったが、該当馬なし43票がこの部門の現状をよく現しており、王座空席が本当のところか。
さて、年が明けると馬産地は出産、種付けのシーズン。
昨年で競走生活を切り上げ種牡馬入りという馬も多数。
近年は内国産馬が種牡馬としても活躍。2023年のJRAのリーディングサイアーを見ても上位10頭のうち9頭が内国産馬。
そんななか今年の新種牡馬のなかには海外から導入の注目馬が。朝日杯FSを制して最優秀2歳牡馬に選ばれたジャンタルマンタル、先日のシンザン記念を勝ったノーブルロジャーの父のパレスマリスをダーレー・ジャパンが導入。産駒の重賞勝ち直前の導入発表だったので、2024年の種付け料は350万円でキタサンブラック、イクイノックスの5分の1以下。系統としては3代前にミスタープロスペクター。日本の現在のミスプロ系はキンカメからキングマンボを経てのミスプロなので、キンカメ直仔の繁殖牝馬でもミスプロの4×4となり極端な近親交配にはならない。
ダーレーにとってはパイロの400万円に次ぐ金額の種付け料だが、社台SSに比べての値頃感と血統面からの自由度で、非社台・ノーザンというハンデを跳ね返せるか。
今春種付けの産駒がデビューするのは2027年の夏。イクイノックスに負けないだけの産駒を送り出す可能性も十分にあるとおもう。