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競馬雑記帳 2022/11/17

JRDB永野です。

京都競馬場の改修に伴い、通常の年とは異なった開催場になっている関西圏の競馬。
10月初めから暮れにかけての阪神競馬場でのロングラン開催は丁度折り返し。
たた、芝コースは今週までAコースで来週からBコースに。
阪神競馬場の芝コースの幅員は意外に狭く一番狭い所で24M。(これより狭いのは中山競馬場だけで、小さいというイメージのある福島競馬場で25Mと阪神競馬場より僅かだが広い。)
この幅員のため、阪神競馬場の芝コースは、移動柵のないAコースと3Mの地点に移動柵を設置したBコースの2パターン。

阪神競馬場より幅員の狭い中山競馬場では、移動柵のないAコース、3Mの地点に移動柵を設けたBコースに加えて、内から6Mの地点に移動柵のCコースという設定がある。こうなるとフルゲートの頭数も少なくなり、例年Cコースで行われる正月の中山開催は、2000Mの中山金杯のフルゲートは17頭、芝1800M戦ではフルゲートは14頭になっている。

阪神競馬場の場合はAコースとBコースでフルゲートの頭数の差がない。先週の日曜に雨のなかでレースで行われたので、芝の傷みが一気に進みそう。直線は各馬、外に持ち出して走るので、内が荒れても外に出せばそれなりに対応できるが、3コーナーの入口から4コーナーにかけては極端に外を通れば距離ロスが大きい為各馬内埒から3頭分くらいまでを通ることが多く、どうしてそこが荒れてしまう。

先週のエリザベス女王杯でも、上位入線馬は、馬番2ケタの馬ばかりで道中も馬群の外を回っていた馬たち。直線だけで4着に追い上げたアカイイトは道中シンガリ追走も内に入れずに内埒から4~5頭分あけて、馬群で言えば大外のところを通っていた。
勝ったジェラルディーナのC.デムーロ騎手は9レースの黄菊賞のセブンマジシャンで、ライラックで追い込んで2着のM.デムーロ騎手は3レースの2歳未勝利戦のコスモエポラールで、女王杯と同じようなコース取りでレースをしており、通りたい所を通っての好結果と言える。

今週のマイルチャンピオンシップも、何が1番人気になるのかを予想するのさえ難しいメンバー。
それだけ拮抗していれば、道中のちょっとした位置取りの差が結果に大きく反映されるかも。
当日は馬場状態もそうだが、どの騎手が一番馬場状態を把握しているかの見極めも必要かも。第3レースの芝外回りの1600Mの2歳未勝利戦と、メイン直前の芝外1800Mの再度山特別の各騎手のコース取りはチェックしておきたい。

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