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競馬雑記帳 2023/06/29

JRDB永野です。

宝塚記念は、イクイノックスが4角大外を回りながらも力で捻じ伏せる強い競馬で「世界タンク1位」を証明してみせた。
これで、今年の上半期が終了。
平地のGⅠでは、関東馬が7勝で関西馬が5勝。
一時の関西馬が圧倒的に強い感じはなくなった。
しかし、これはあくまでGⅠでの話。
今年の障害を含む重賞の成績は、
関東馬  28-19-27-319
関西馬  42-51-43-514
と開きがある。

そもそも、重賞への出走頭数自体が、関東馬が延べ393に対して関西馬は延べ650。
関東圏の重賞には関西馬が大挙して出走することはあっても、関西圏の重賞に関東馬が多く出走するのはあまりみられない。ちなみに今年関東馬が一番多く出走した関西圏での重賞は、小倉大賞典の10頭。関西馬が多く出走した関東圏の重賞はヴィクトリアマイルの13頭。

やはりこれは、在籍するオープン馬の数の違いによる。
先週の開催終了時点で3歳上のオープン馬は関東馬が205頭に対して、関西馬は385頭。
オープンまであと一歩の3勝クラスも関東馬は199頭だが、関西馬は350頭。

未勝利、1勝クラスの下級条件戦のうち、主場でのレースは自ブロック制があるが、ローカル開催ではブロック制はないのでここで関西馬の勝ちあがりが多く、更には、ブロック制のない2勝クラス以上では、関西馬がローカル開催だけでなく、関東の主場でも多く勝ち上がっている。

調教師のリーディングを見てみると、上位30位までのうち栗東所属が23厩舎を占める。逆に151位以下35厩舎のうち、28厩舎が美浦の所属。

今年前半の勝ち数は、関西馬が1003勝で、関東馬は727勝なのでそうなるの仕方ないか。

今週から本格化する夏競馬。下級条件が中心になるが、ブロック制のない北海道開催はもちろん、福島・新潟でのフルゲート割れのレースや、7月最終週と8月1週目の関西の主場休止の際、ブロック制の対象外となる新潟開催は関西馬が狙いとなる。

1走あたりの賞金は、関西馬が182万円に対して関東馬は136万円。この差が詰まらないことには西高東低の状況は変らないだろうが、それ以上に同じ関東での厩舎間でも格差が大きくなって来ている気がする。
その辺りの見極めが馬券に直結する。

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