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競馬雑記帳 2023/02/16

JRDB永野です。

今週末は2023年のJRA最初のGⅠフェブラリーステークス。
現在JRAAで行われている平地のGⅠは24レース。そのうち6レースは牝馬限定戦。それ以外の18レースは牡馬と牝馬ともに出走が可能。

(朝日杯は一時期牡馬とセン馬限定の期間があったが、2004年以降は牡・牝に)

フェブラリーSはその中でも数少ない牝馬が勝っていないGⅠ。

皐月賞や菊花賞、春の天皇賞も牝馬の勝ち馬と言われてパッとは思いつかないが、皐月賞は1948年にヒデヒカリが、菊花賞は1947年にブラウニーが勝っており、春の天皇賞は1953年にレダが勝っている。いずれも60年以上前の記録。まあこれらのレースは牝馬の参戦も少ないのでそうなるか。

朝日杯も同じ。最近も牝馬の参戦がない訳ではないが、一番最近で牝馬が勝ったのは1980年のテンモン。この当時の3歳馬(現在で言う2歳馬)の総決算は関東が朝日杯、関西は阪神3歳Sと東西で別々。阪神3歳牝馬Sとなるのは1991年から。1984年のグレード制導入後も現在でいう2歳牝馬のGⅠはなかった。
現在は1週前に阪神FSが行われるので当然そちらが目標になる。2018年にグランアレグリアが参戦して1番人気に支持されたがアドマイヤマーズの3着。この参戦は鞍上のルメール騎手が阪神JFの週に香港遠征があった為の参戦。グランアレグリアが生涯先着を許した牝馬は高松宮記念のモズスーパーフレアと大阪杯でのレイパパレのみ。絶対的自信のマイルの阪神JFに使っていたら7冠という可能性は大きかったと思う。

GⅠに昇格して6年の大阪杯はラッキーライラック、レイパパレの2頭が牝馬ながら制している。
暮れのホープフルステークスもGⅠに昇格して6年。こちかは牝馬の出走自体が少なく過去6年で2頭だけ。

今後、皐月賞、菊花賞、春の天皇賞、朝日杯FS,ホープフルSを牝馬が勝つ場面を見られるかは疑問。

さてフェブラリーS。こちらは昨年ソダシが3着するなどいつ牝馬が勝っても不思議ではないレース。実際今年も特別登録の段階では6歳牝馬のギルテッドミラーが有力馬に挙げられていたが、残念ながら脚元の不安で回避、引退。それでも、ショウナンナデシコとスプーディキックの2頭の牝馬が参戦。ショウナンナデシコは昨年のかしわ記念では牡馬を負かしての交流GⅠ勝ちもあり久々の中央の舞台で快挙に挑む。

タラレバの話だがフェブラリーSのGⅠ昇格がもう1年早かったら牝馬が勝っていかかも。中央と地方の交流競走の黎明期と言えた当時、芝のGⅠ馬でありながら使ったエンプレス杯で2着に3.6秒ととんでもない差をつけたホクトベガ。秋は再度中央で芝路線を使ったが年明けの川崎記念を牡馬相手に5馬身差の快勝。そこから中2週で当時GⅡだったフェブラリーSを4角先頭で後続に3馬身半の快勝。その後もダート戦では牡馬相手でも無敵を誇ったが、ドバイの地で競走中止、予後不良に。

サウジの国際競走との兼ね合いで、今後もメンバーが手薄になることが考えられるだけに、牝馬がフェブラリーSを勝つ日がやってくるのも、案外近いかも。

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