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競馬雑記帳 2021/2/18

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JRDB永野です。

今週の競馬週間誌に、2021年の各種牡馬場の繋養種牡馬とその種付け料が載っていた。
種付け料だけみると、社台SSのひとり勝ち状態。

種付けの最高額は、ロードカナロアの1500万円。それでも、昨年の2000万円からは大幅なダウン。
後継種牡馬となるサートゥルナーリアの存在が大ききが。そのサートゥルナーリアの種付け料は600万円。
昨年の目玉だったレイデオロの初年度と同じ。

種付け料が大幅にアップしたのは、サートゥルナーリアの半兄で初年度産駒から三冠牝馬を出したエピファネイアで、昨年の500万円から倍増。2世代目からも既に重賞勝ち馬を出しており、現役時代のGⅠ勝ちが菊花賞とジャパンCというイメジーからくる晩成のスタミナ型だけではなく、2歳時からも走れるというのが大きなアピールポイントになっているのだろう。

エピファネイア産駒で走るの馬の特徴は、判で押したようにサンデーサイレンスの4×3のクロスになっていること。母父のスペシャルウィークはサンデーサイレス産駒の第4代、母のシーザリオはスペシャルウィークの第2世代。それぞれが若い時期の産駒なので、サンデーが血統表では上の方に上がっており、サンデー直仔の種牡馬を父にもつ牝馬や、母父がサンデーという牝馬との配合で4×3のクロスになる。

サンデーが自身の3代前という種牡馬はほかに、モーリス、ラブリーデイ程度で希少価値が高い。
ちなみに直系の父系でサンデーサイレンスが3世代前になる種牡馬は見当たらない。
今後可能性があるとすれば、現在広がりを見せているサンデー直仔の系統となると、ディープインパクトやハーツクライ、ステイゴールドの孫世代で、キズナ産駒やジャスタウェイ、オルフェーヴルの産駒が種牡馬になった場合でまだ少し先の話になりそう。

その間はシーザリオ産駒の種牡馬が重宝されることになりそう。
兄弟で種牡馬というのは、ディープとブラックタイドやドリームジャーニーとオルフェーヴルという例があるが、いずれも全兄弟。
その点、シーザリオの息子は、シンボリクリスエスにキングカメハメハ、ロードカナロアと父が異なり、生産者にも選択の余地が。

サートゥルナーリアの場合は少し濃くなるが、キンカメの3×3という配合も可能。
この兄弟が種牡馬として実績を上げれば、3世代先にはシーザリオのクロスということも。

それより先に、ディープ産駒の牝馬にレイデオロを付けて、ウインドインハーヘアの4×3というのが今年のレイデオロの初年度産駒にいてもおかしくはない。

この先の日本産馬は牝馬のクロスが目立つようになるかも。

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