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競馬雑記帳 2020/3/18

JRDB永野昌治です。

今週末は中京開催はひと休みで、中山・阪神での金土日の3日間開催。

売上を電話・インターネット投票に頼っているJRAは、先週の段階で既に「PAT口座への入金は3/19の木曜までに」とアナウンス。さすがの企業努力といえる。

コロナ禍により、世界の競馬にも影響が出始めている。

ドバイ国際競走は無観客で開催されることが発表されているが、ひとの移動の面で予定していた騎手が騎乗できない可能性も。

アメリカ競馬の祭典ノケンタッキーダービーは9月に延期されるらしい。

そんななか、JRAが無観客でも競馬を開催できているのは、インターネット投票が浸透しているから。
お隣の韓国ではインターネット投票を数年前に廃止したので、無観客での開催は売上面で不可能で開催休止に追い込まれている。

今でこそ、即PATなど、インターネット投票は手軽だが、インターネットに切り替わる前のパソコン通信によるPATは応募してもなかなか当選しなかった。

当時の私の職場の同僚が、自分を含めた家族全員と愛犬の名前を使って応募した際、当選したのが、愛犬で住民票を取れなかったためにPAT口座を開けなかったという話もあるくらい。

その頃から25年以上の年月で昨年は全体の7割を占めるまでに広まった電話・インターネット投票サマサマと言える。


日曜の阪神競馬のメインは阪神大賞典。
「平成の名勝負」の際に必ず挙がるのが、96年の阪神大賞典で三冠馬ナリタブライアンと前年の菊花賞と有馬記念を制したマヤノトップガンの一騎打ち。


3角から後続を置き去りにして2頭が馬体を併せてのマッチレース。トップガンが前に出るシーンもあったがゴール前で差し返しアタマ差だけナリタブライアンが先着。

2頭から9馬身離された3着には地方から挑戦のルイボスゴールが入り、複勝は550円の配当をつけたが、この的中馬券を阪神競馬場近くのコンビニでコピーをしたのは良いが、馬券を取り忘れ、それを見つけた者がネコババして捕まるというちょっとした事件も起きている。

次走、この2頭が再度対決となった天皇賞では単勝での2頭のシェアが75%と圧倒的な人気を集めたのも当然か、(当時の馬券の種類は、単・複に枠連、馬連のみ)
結果はGⅠ初挑戦の昇り馬、サクラローレルの後塵を拝することに。

阪神大賞典が土曜に行われたのはこの年だけというレアケースだが、暮れのサクラローレルが勝った有馬記念の売上は870億円。翌年1997年のJRAの売上が4兆円超えと日本競馬のひとつのピークで、どんな番組構成でも馬券は売れるというJRAのイケイケ感がうかがえる気がする。


大阪杯のGⅠ昇格や香港国際競走など一流馬の選択肢が増えた昨今、3200Mの天皇賞の地位は低下傾向。それに併せるかのように阪神大賞典もメンバーは手薄になり、今年はGⅠ馬は1頭だけ。

菊花賞馬の強いレースだけに、キセキにとっては久々に先頭でゴールを駈け抜けるチャンス。

photo by Rumi Enokida

キセキ

2020年3月18日(水) キセキ

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