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競馬雑記帳 2022/03/31

JRDB永野です。

先週末に行われた、ドバイのワールドカップデー。
日本調教馬は、八つのレースに22頭が出走して5勝を挙げる活躍。

2月末のサウジのレースからの転戦馬も多かったが、日本馬がたくさんいるという環境もよかったのだろう。

賞金ではサウジでのレースには及ばないが、シャフリヤールの勝ったシーマクラシックは1着賞金が日本円で約4億2千万円。
ステイフーリッシュの勝ったドバイゴールドカップはGⅡなので、日本円で約7千万円。サウジで勝ったレッドシーターフHの賞金が約1億7300万円だったことを思えば少ないが、日本でのGⅡで一番賞金の高い札幌記念が7000万円なのでそれに匹敵する。
今後もサウジからドバイというのが、ひとつの路線として確立されそう。

そのレースの中継を観ていて印象的だったのが、日本馬の先陣を切ってゴドルフィンマイルをバスラットレオンで勝った坂井騎手。
デビュー直後から海外に武者修行に出たり、所属の矢作厩舎の馬の海外遠征に帯同したりで海外の経験が豊富なだけに、海外競馬特有のレース直後の馬に跨ったままでのインタビューではシッカリと英語で受け答えをしていた。
現状では矢作厩舎の海外遠征の馬には、海外の騎手や川田騎手などが騎乗することが多いが、いずれは坂井騎手が全てをまかされる日が来ることを期待したい。
矢作師の定年までにまだ10年近くあるので、十分可能だと思う。

※国内ではダートのレースが武蔵野Sの一度だけ(13着)のバスラットレオンを海外でダートのレースを使って勝ちきる戦略もさすが矢作師。


4月の香港での国際競走には日本馬が参戦出来なくなったので、今回の遠征馬は日本に帰国したが、1頭UAEダービーを勝ったクラウンプラウドだけはケンタッキーダービー参戦のために大西洋を渡ることに。
クラウンプライドは父、リーチザクラウンからスペシャルウィークを経てサンデーサイレンスに遡るが、母系にも祖母のエミーズスマイルの父がアグネスタキオンなので、4代前にサンデーサイレンスが現れる。

サンデーサイレンスがケンタッキダービーを制したのが1989年。そこから30年以上の時を経てその血を受継ぐ日本産馬がどんなレースを見せてくれるか楽しみ。

余談だが、クラウンプライドの血統表の5代前の先祖にトニービンの名前がある。
今までは、血統表の5代前といえば昔の馬というイメージだったが、トニービンといえば、ウイニングチケットやエアグルーヴ、ジャングルポケットなど活躍馬を多数出している頃を知っているだけに違和感があるが、ウイニングチケットのダービーってもう30年近く前のことと改めて認識してチョット驚愕。

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