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競馬雑記帳 2021/06/10

JRDB永野です。

ダービーはディープインパクト産駒の4連覇、計7頭目のダービー馬誕生で幕を閉じ、先週から来年のダービーに向けての新馬戦が始まった.

2019年の7月に死亡したディープインパクトにとって、今年の1歳世代はJBISの登録では、種付けは24頭で生産は6頭だけ。
実質、今年の2歳が最終世代かもしれない。
産駒のダービー5連覇に向けては土曜東京の新馬戦でコマンドラインが単勝1.1倍という人気に支持されての快勝。鞍上はルメール騎手で管理するのは国枝師。
早くも来年のダービーから逆算してのローテーションを組んでいるのだろう。

しかし、ディープインパクト系としての後継馬はまだ確たる馬がいない。

ディープの父のサンデーサイレスの産駒からは123頭が種牡馬になっているが、そこから更に枝を広げているのは、ディープインパクトとステイゴールド、ハーツクライくらい。

サンデーの初年度産駒で種牡馬としても成功したフジキセキもその系統としてはなかなか先に繋がらず、その存続は今年の新種牡馬のイスラボニータに懸っている。

ディープインパクト産駒でこれまで種牡馬入りしたのは44頭。半数近くはまだその産駒はデビューしていないが、現状での最良の後継はキズナだろう。

今年の2歳世代までは、ディープインパクト自身が健在だったので、良質の繁殖牝馬はそちらに集まっていたが、今年の1歳世代の種付けの最盛期にはディープは種付けを中止していた。
その点を考えると本当の後継種牡馬はこれから種牡馬入りする馬から現れるか。

そうなると、やはり一番の候補は三冠馬のコントレイルか。
母がアメリカ産なので、キングカメハメハやシンボリクリスエの系統の牝馬と配合は全く問題はない。

更にその上を行く可能性があるは、今年のダービー馬のシャフリヤール。
皐月賞馬で全兄のアルアインが既に種牡馬入りしているが、現役時代に500キロを超す大型馬。
種牡馬として成功するには、あまり馬体が大きくないのが望ましい気がする。
ディープインパクトはダービー勝ち448キロだったので444キロでダービーを勝ったシャフルリヤールも理想的。
こちらも母がアメリカ産なでの内国産や持ち込み馬の血を持っていないの、相手の牝馬の選択肢を広くしている。

まあ、明確な答えが出るのは10年先になるのだが。
こういう時間的楽しみがあるのも競馬ならでは。

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