リスグラシュー見出し

有馬記念 京介の予想

Photo by Rumi Enokida

JRDB関東パドック担当の金子京介です。

中山11R
有馬記念
◎06番リスグラシュー
◎09番アーモンドアイ
▲11番キセキ
注05番フィエールマン
△02番スワーヴリチャード
△15番アエロリット

雨足は意外と厳しくはなさそうですし、雨の降り始めは夜中となるようです。

週中は心配しましたが、天気予報はどうやらどんどん後ろズレしているようで一安心。一定以上に良好な馬場状態のまま行えるのではないでしょうか。

2019年12月18日 リスグラシュー

リスグラシュー

アーモンドアイとリスグラシューともに、不安はそれぞれあるけれども相当強い牝馬。
昨年のような急な大雨、一気の馬場悪化となれば、パワーの不足が問題でしたが、おそらく免れるはず。

そして土曜日の結果を見ると、やたらと馬力不足で不安になるほどの細身が良く走りました。牝馬の激走も多かったです。斤量が僅かに軽い3歳馬、あるいは牝馬の優位が大きい状況なのでしょう。

現場で見ているとまたスピードに寄せてきたのか、とは感じます。実際は、雨で湿ることを計算していたのにそれが空振ってしまったがための、硬く締まった馬場がまた発生したのかもしれません。金曜日の時点で馬場含水率が10%を切ったのは、中山だと実際乾燥し過ぎです。
しかしだからこそ、パワー過剰な大トビタイプの出番がいよいよ失われ、この牝馬2頭が対決できる舞台がいよいよ整ったのか、とは感じているところ。
アーモンドアイとリスグラシューは、若干キャラクターこそ違いますが、かなり高いレベルに達した年度代表馬クラスにあるのは間違いなくて、どちらかの流れに偏ればこちらが勝つ、の場面にあると思いますし、実際この2頭のどちらかが勝つでしょう。
本来の有馬記念ならば、スタミナに優れたリスグラシューに勝ってほしいと個人的に思っていますが。

そしてもう一頭、キセキを忘れてはいけません。
昨年ジャパンカップでは強烈なレコード更新の影の功労馬であり、また今年の宝塚記念では、リスグラシューの本質を引き出した立役者です。昨年下半期から今年の宝塚記念まで、4歳以上牡馬で一番強力なレースをしたはずの馬。
人気の最有力牝馬2頭に対して肉薄したのはこの馬のはずですし、2018JC、2019宝塚記念どちらにおいても、スワーヴリチャードは明らかに水をあけられています。
今回は凱旋門賞遠征で完敗を喫し、どうしてもその体調が不安視されますが、ベストではないというものの、追い切りを見る限りは一定にまとめてきたと感じます。
アエロリットのような飛ばし屋がいて、逃げずにどう御するのが見所ですが、スピードポテンシャル比べをするのなら絶対に忘れてはいけない1頭です。この場面でムーア騎手を配し、悪馬場を回避できた運を評価したい。
守備範囲の距離でレースするフィエールマン、ラチ沿いインベタを徹底して2年前以上があるかどうかのスワーヴリチャードが次点。

菊花賞の内容と、追い切りのフットワーク精度の低さを見て3歳馬は足りないと判断。
サートゥルナーリアは天皇賞秋で両前肢にエクイロックスを塗布あい、リズムを崩しています。冬場に回復はしないだろうと。

厩舎ランク

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