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競馬雑記帳 2020/6/4

JRDB永野昌治です。

夏競馬開幕とともに2歳の新馬戦もスタート。

以前は夏の2歳戦といえば、「マイネル」「ミルファーム」「ブリーズアップセール」がキーワードで、有力馬がデビューする前に賞金を稼いでおこうという感じだったが、最近は有力馬のデビューに早くなっている。
昨年の夏競馬開幕週の東京・阪神で行われた新馬戦5クラの内、シルクの馬が3勝。
そのメンバーにはサリオス、リアアメリアと春のクラシックでも好走した馬が。
さらに言えば新馬勝ち5頭のうち4頭がノーザンファームの生産馬。

今年も開幕週からノーザンファーム生産の良血馬がスタンバイ。
とくに、モーリス産駒では、母ブエナビスタのブエナベントゥーラ、叔母ジェンティルドナのドナウエレン、ドゥラメンテ産駒では昨年の菊花賞2着馬サトノルークスの近親アスコルターレなど、新種牡馬産駒の良血馬が多数。

これも7月のセレクトセールを見込んだノーザンファームの戦略か。
これまで目玉だったディープ産駒は1歳馬には上場馬がいるが、昨年はシーズン初めで種付けを中止したため、今年生まれた当歳馬は上場なし。
新たな目玉候補として、当歳ではドゥラメンテ産駒がハーツクライ産駒と並んで最多の上場予定。
そのためには6月中の新馬戦で活躍してもらって「ドゥラメンテ産駒は走る」のイメージを植え付けたいはず。


セレクトセールと言えば、無敗で桜花賞とオークスを制したデアリングタクトもセレクトセール出身馬。1歳時の落札価格が税抜きで1200万円。

この年の1歳馬210頭中下から数えて16番目タイ。最高値だったダノンレガーロ(税抜き2億5千万円)は未出走、牝馬の最高値のミッキーラズベリー(税抜き1億3千5百万円)も2戦未勝利。

高額馬を購入の大馬主はたまったものではないが、高い馬が必ずしも走るという訳ではないところが面白い。

そういえば、モーリスも1歳時のセールでは1500万円だったが、2歳のトレーニングセールでは1000万円に値下がりとあまり競りでは評価されていなかった。それが内外でGⅠレース6勝と競走生活では見返した。種牡馬としての評価は今年の2歳馬たちのダッシュに懸っているかも。

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