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競馬雑記帳 2020/8/12

JRDB永野昌治です。

三週間に亘った変則の二場開催も先週で終了。
東西対抗の感のあった新潟開催は、美浦所属23勝に対して、栗東所属は49勝と勝ちクラはダブルスコアだった。

4クラあった3勝クラスの内3クラと、オープン特別の関越S,重賞のレパードSを美浦所属馬が勝ったことで、賞金面では勝ちクラほど差は付かなかったが、それでも1走あたりの賞金は、美浦所属89万円に対して栗東所属は140万円と格差は大きい。

開催が替わって今週からの開催は新潟は美浦、小倉は栗東と自ブロック制になるが、これは未勝利戦と1勝クラスのみ。新馬戦と2勝クラス以上には適応はされない。
今週末の特別戦の登録を見ても、

新潟競馬
関屋記念        美浦所属  6頭  栗東所属    12頭
上越S(3勝クラス)  美浦所属  10頭  栗東所属    19頭
三面川特別(2勝クラス)美浦所属  7頭  栗東所属  6頭
村上特別(1勝クラス) 美浦所属  21頭  栗東所属  2頭

小倉競馬
小倉記念        美浦所属  2頭  栗東所属 15頭
博多S(3勝クラス)  美浦所属  1頭  栗東所属 11頭
RKB賞(2勝クラス) 美浦所属  0頭  栗東所属 33頭
筑紫特別(1勝クラス) 美浦所属  0頭  栗東所属 24頭

と、栗東所属馬の方がレースの選択肢の多いことは一目瞭然。
自ブロック制の縛りのある1勝クラスのレースでさえ、出走枠が空けば使う体勢でいる。

やはり、これはトレセンの立地の差が大きい。
東西格差を少しでも縮めるためには、夏の間だけでも、栗東トレセンに美浦所属馬用の出張馬房を大量に作って滞在可能にし、レースの選択肢を広げる工夫が必要といえる。


今週末から開幕の夏の小倉開催。以前は2開催8週で行われいた。私自身が競馬を観はじめた頃は、小倉競馬場は芝コースのみで、開催後半はかなり馬場が傷んだ状況になっていた。近年の夏の開催は6週になっていたが、今年は更に短く4週ので開催。

それでもその中に、重賞競走や2歳のオープン戦、九州のメディアの名前の入ったレースなどを詰め込んでの開催となる。

開幕初日に組まれているフェニックス賞で注目されているのがヨカヨカ。九州産馬ながら、一般馬相手の新馬を勝ったが、負かしたモントライゼが2戦目の未勝利戦を2着に大差を付けたことから、俄然新馬勝ちの内容が評価されることに。

九州産限定のひまわり賞なら確勝級だろうが、フェニックス賞を使うのは今後を見込んでのことか。ひまわり賞の賞金は1400万円、フェニックス賞は1600万円。収得賞金にすると100万円の差が付く。

かつては、ひまわり賞もフェニックス賞もオープン特別という括りで賞金は同じだった。その時代には、新馬とひまわり賞勝ちの賞金で桜花賞に出走可能な年もあった。2011年にひまわり賞と他の2歳オープン戦との賞金に差が付けられて以降、ひまわり賞勝ちで桜花賞の切符を手にした馬はいない。
桜花賞時点で収得賞金1100万円と1200万円。まさにボーダーの地点。

手元の資料で調べ得る1986年以降、九州産馬がフェニックス賞を勝ったのは1998年に京都で行なわれた際のコウエイロマンだけ。しかし今年のメンバーなら、ヨカヨカで勝てるかも。

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