競馬雑記帳 2020/4/9 思い出の桜花賞
JRDB永野昌治です。
令和への改元は昨年の5月だったので、桜花賞、皐月賞、天皇賞(春)は令和最初の施行。
こういった「初物」に強いのが武豊騎手。
先日の弥生賞は今年から「ディープインパクト記念」のタイトルも添えられたが、2番人気のサトノフラッグでキッチリと勝利。
平成最初の桜花賞を勝ったのはシャダイカグラとコンビを組んだ武豊騎手。デビューから2年とひと月、現在のキャリアで言えば西村淳騎手が勝つようなもの。
まあ、武豊騎手は前年の菊花賞をスーパークリークで勝っており、キャリア2年での桜花賞勝ちがGⅠ初制覇ではないというところも凄い。
武豊騎手の桜花賞過去5勝はもちろん歴代最多だが、直近が2004年のダンスインザムードで、15年以上も勝ちからは遠ざかっている。
今年は有力馬の1頭、レシステンシアに騎乗。久々の桜のタイトルを手にするか。
photo by Rumi Enokida
レシステンシアとは新馬戦以来のコンビ。
武豊騎手の桜花賞5勝のうち、乗り替わりでの勝利は2回。一度は98年のファレノプシス。(ダービー馬キズナの半姉)石山騎手からの手替わりでテン乗りだった。
もう1頭は94年のオグリローマン。こちらは中央転入初戦でエルフィンSでコンビを組んだあと、田原騎手騎乗でチューリップ賞で権利を獲っての参戦。田原騎手にローブモンタントというお手馬がいたので、コンビ再結成となった。
芦毛の桜花賞馬はオグリローマン1頭だけ。
オグリローマンの桜花賞は私にとって印象深いレース。
唐突だが、「タカモト式」というのをご存知だろうか?
競馬歴の長い方ならピンと来ると思う。
データ提供をしているJRDBとは間逆のサイン読みである。
90年代の前半はそれに類推するサイン読みが非常に流行った時期があった。
オグリローマンの桜花賞当時、私が馴染みの焼肉屋のマスターと気付いたのは、GⅠレース当日のNHKのお昼ののど自慢大会連動説。
その徴候は前々年の秋の天皇賞。
トウカイテイオーが人気をしたが、1000Mの通過が57.5というハイペースに巻き込まれ、追い込み決着で11番人気のレッツゴーターキンが快勝。
この日のNHKののど自慢のゲストは吉幾三。
よし、いくぞう→レッツゴー
翌年のエリザベス女王杯当日はのど自慢のゲストが都はるみで勝馬はホクトベガ。
都はるみ→北の宿→ホクト
ジャパンC当日は五木ひろしがのど自慢のゲストで勝馬は河内洋騎乗のレガシーワールド
ひろし繋がりである。
そして年明け一発目のGⅠである桜花賞賞。
NHKのど自慢のゲストは鳥羽一郎。これを何のサインと読むか。
鳥羽一郎といば、山川豊と兄弟。
で、豊といえば当然武豊。騎乗するオグリローマンは武豊とのコンビで有馬記念で感動のラストランのオグリキャップときょうだい。しかも、鳥羽一郎のイチで、1枠1番。
こればミエミエということで、オグリローマンの単・複と、当時は芦毛は芦毛を連れてくるということで、芦毛を買う際は相手に芦毛を買っていた。
で、人気薄ながらツィンクルブライドを引っ掛けて馬連180倍の万馬券を的中させた。
ただ、翌週の皐月賞では、後に三冠を制するナリタブライアンに盾突いて、のど自慢のゲストは永井みゆきという後押しで、4連勝で毎日杯を制して4番人気に支持されていた永井康郎氏がオーナーのメルシーステージから勝負をして、撃沈したのは言うまでもない。
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