ゴールドシップ芝タイトル

ホープフルS注目馬 ブラックホール

photo by Rumi Enokida

ローカルパドック担当の伊原です。

牡2 ブラックホール
父 ゴールドシップ
母 ヴィーヴァブーケ
母父 キングカメハメハ
主な勝鞍 札幌2歳S

 昨年のホープフルSで3着だったニシノデイジーもそうですが、札幌2歳Sは後の活躍馬を多く輩出してきたレースです。他にも有力馬、注目馬はもちろんいますが、せっかく北海道のパドック担当をしているので北海道組のこの馬をピックアップしてみます。

 ゴールドシップの初年度産駒となるこの世代、唯一の2勝馬にして重賞勝ち馬。父が2着に敗れた札幌2歳Sを快勝してGⅠへ臨めるのは大きな強みです。函館でデビューして札幌へ連戦。渋った馬場になった札幌2歳Sでスタミナを示したのも父の戦歴を彷彿させるものでした。

ゴールドシップ 2011年6月15日 栗東トレセン  

530_ゴールドシップ

ただ、父と大きく違うのは馬体重。この時期から500kgと大型だった父と違い、札幌2歳Sでは418kgと牡馬にしてはかなり小柄です。その分だけ父の2歳時にはなかった素軽さがあり、バランス良くまとまった体つきで非力さを感じさせない辺りは父父であるステイゴールドが強く出ているようです。

 ゴールドシップ産駒の成績を馬体重別で見てみると、一番勝ち星が多いのは450~480kgと標準的な数字。

ゴールドシップ芝馬体重

450kg以下での3勝の内2勝がこの馬で、単勝回収率が跳ね上がっている390~420kgの範囲は札幌2歳Sによるものです。この馬だけが特異な存在になっており、それだけスタミナが豊富な証拠でもあります。持ち時計が無いようにスピード勝負では分が悪いかも知れませんが、小回りの札幌でも突き抜けたように決め手はあります。

父が得意としていた中山コースへ変わることには全く不安がなく、現状の完成度なら父よりも上。2017年のようにスタミナ勝負になれば、この馬が真っ先に台頭してくるはずです。

*使用している分析ソフトは、「ゴールドジェネレーター(金のなる木)」です。

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