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蹄鉄図鑑

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競走馬の蹄鉄(ていてつ)について、橋浜保子が解説します。
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#落鉄

蹄鉄図鑑 ~落鉄(らくてつ)しかけ~

橋浜保子です。 調教やレースでの落鉄(らくてつ)については、前回、ご説明しました。 中には、蹄から蹄鉄が完全に外れずに、ズレたままレースから戻ってくるケースもあります。 これは、同じ馬が、未勝利戦のレース後に落鉄しかかっている写真です。 photo by Rumi Enokida 左後肢の蹄壁(ていへき)が欠損しており、蹄鉄がズレていることがわかります。 2枚目は、蹄から外れてしまった蹄釘(ていちょう)の様子もわかる、貴重な写真です。 このケースでは、蹄壁にダメ

蹄鉄図鑑 ~落鉄(らくてつ)~

橋浜保子です。 photo by Rumi Enokida 落鉄とは、蹄鉄が蹄から外れて落ちてしまうことを言います。 原因として挙げられることを、以下に列挙します。 調教・レース ・裂蹄(れってい)や蟻洞(ぎどう)などで蹄壁(ていへき)が傷んで亀裂(きれつ)が入ったり、欠損している状態で走っていると、蹄釘(ていちょう)が緩みます。 ・左前肢と右前肢がぶつかる(交突・こうとつ) ・後肢で前肢を引っ掛ける(追突・ついとつ) ・一緒に走っている他の馬の脚とぶつかる