寺島厩舎の「ダート」と「先行率」【厩舎topic 3/20・21】

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「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

3/20（土）
阪神 淡路特別（2勝C、芝二六）優勝ディバインフォース（寺島厩舎）
中京 矢作川特別（2勝C、ダ千八）優勝ダノングリスター（寺島厩舎）

（優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます！）

3/20（土）の阪神芝特別戦、次いで中京ダート特別戦を優勝しました寺島厩舎を取り上げたいと思います。

寺島厩舎は筆者が独自に作成している前年度版指数が優秀だったことから、筆者も注目している厩舎のひとつです。筆者自身が注目している厩舎でもあり多くのみなさまにも知っていただきたいとの思いから、前年度版ではお試し版として無料で全文公開した厩舎でもあります。

注目していた寺島厩舎ですが、特注馬として挙げた（寺島厩舎の）2018年産エピファネイア産駒から現時点ではまだ目立った活躍馬がでてきていないように、筆者としても寺島厩舎の特徴を捉えきれていない自覚があります。（前年度版を参考にしてくださったみなさまには申し訳なく思っております。）

そこで今回は寺島厩舎の特徴理解をアップできるヒントになりそうな内容を挙げていきたいと思います。

まず通算（2020年まで）の全体成績で芝ダートの傾向を見ていきましょう。
勝数では芝40勝：ダ59勝、勝率では芝.061：ダ.099、全体的にはダート優勢の傾向を示しています。
直近の傾向を見るために年間20勝以上勝てるようになった直近3年（2018～2020年）で切り取ってみますと、芝35勝：ダ49勝、芝.072：ダ.107となっています。全体成績同様にダート優勢は変わりませんが、勝率はダートも芝も上げてきていることがわかります。

全体傾向としてダート優勢の成績傾向、ただし直近では芝も底上げしつつある現状という見方ができそうです。

次にJRA重賞成績からも傾向らしきものを探したいと思います。
寺島厩舎は、JRA重賞については2020年まで通算で2勝しています。ダート重賞プロキオンS（キングズガード）と障害重賞の小倉サマージャンプ（スプリングボックス）です。

重賞級の他馬では、ジュランビル（ファンタジーS3着・フィリーズレビュー3着）やヴァルナ（京王杯2歳S3着）、2021年に入ってから日経新春杯での2着（ミスマンマミーア）の事例もあります。
重賞優勝ではダートと障害のみですが、3着内実績まで目を向けると芝重賞での実績もあります。

JRA重賞成績から、全体成績同様に平地重賞ではダートで勝ち星となっていますが、芝での底上げも感じられ、このあたりも全体成績の傾向に近いものだと感じます。

他では、前年度版でも書きましたが、寺島厩舎の特徴のひとつに先行率が高いことが挙げられます。

特別戦勝ち21勝（2018～2020年）のうち16勝が4角5番手内の位置取りで勝ち切っています。
今後の馬質次第で変化する可能性はありますが、現時点での寺島厩舎の馬づくりの特徴として認識したいところです。

代表馬を挙げると、芝短距離でジュランビル（キンシャサノキセキ産駒）、ダート短距離でヘリオス（オルフェーヴル産駒）とシホノレジーナ（ダイワメジャー産駒）、ダート中距離でテルペリオン（フリオーソ産駒）といったあたりです。今回、取り上げた矢作川特別（2勝C、ダ千八）優勝ダノングリスターも4角1番手で勝ち切っています。
また、種牡馬を見ると「先行押し切り型」が多い印象ですし、このあたりの実績は出資馬検討の際のヒントにしてもよいかと思います。

ある程度の情報量になってきましたのでまとめたいと思います。

・寺島厩舎は全体傾向としてダート優勢の成績傾向、ただし直近では芝も底上げしつつあります。
→出資馬で狙うなら、芝路線も悪くはないが、現時点ではダート路線のほうが期待値が高そうな印象を持っています。

・寺島厩舎の特徴のひとつが「先行率が高さ」です。種牡馬を見ると「先行押し切り型」が多い印象でもあり特徴と捉えてよさそう。
→先行押し切りを得意とする種牡馬産駒は積極的に狙っていきたいです。

今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました！
良い調教師（厩舎）とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています！

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