【厩舎topic 9/12・13】一口馬主にも関わり多い高柳瑞厩舎がウイング拡大中。

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「厩舎topic」と題して、週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

今回フォーカスするのは高柳瑞厩舎です。
お題は「一口馬主にも関わり多い高柳瑞厩舎がウイング拡大中。」です。

タイトルだけだと何を言っているのかわからないと思いますので、まずは対象のレースを見てみましょう。

9/12(土)
中山10R セプテンバーステークス(3勝クラス・芝1200)優勝馬ケープコッド(高柳瑞厩舎)
(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝、おめでとうございます!)


さて。
高柳瑞厩舎です。高柳瑞厩舎は預託を受けているクラブ数が多いので、多くの一口馬主にも関わりがある厩舎だと思います。


では、今回はみなさんへの質問から入っていきましょう。
今回取り上げている高柳瑞厩舎のイメージなのですが「芝」「ダート」だと、みなさんはどちらのイメージをお持ちでしょうか??(少し考えてみてください。)

筆者は以前に高柳瑞厩舎レポートを作成していまして、

このなかで以下のように書いています。

・特注アイコン【ダート】
・通算(2019年まで)の全体成績の芝ダートの傾向から見てみます。芝36勝:ダ118勝とダート優勢の傾向です。

2019年までの成績から「高柳瑞厩舎はダート優勢」という見方でレポートを書いています。

この高柳瑞厩舎が今回、上級条件(3勝クラス)の芝特別戦を快勝しました。もちろん、いくらダート優勢の厩舎と言っても芝特別戦も勝つことはありますし、実際に高柳瑞厩舎も芝特別戦での実績が以前からもあります。このため芝特別戦を単発で勝つだけであれば驚くことはないと思います。

しかし、線で見ていくと少し見方が変わってくる可能性があるので今回取り上げています。

高柳瑞厩舎の特別戦の芝ダート勝数
・開業~2018年(期間8年) 芝2勝:ダ8勝
・2019~2020年(期間2年弱)芝6勝:ダ0勝 ※2020年は9/13まで

このように特別戦勝数で比較すると直近は「芝優勢」の傾向を示していることがわかります。このデータだけですと、特別戦だけの突発的なものの可能性もあるので平場も含めた勝利数・勝率で芝ダートの傾向変化があるのかも調べてみました。

高柳瑞厩舎の芝ダートの勝利数・勝率比較
・開業~2018年(期間8年) 芝657戦27勝(.041):ダ1067戦104勝(.097)
・2019~2020年(期間2年弱)芝129戦15勝(.116):ダ 218戦 19勝(.087) ※2020年は9/13まで

さきほど見た特別戦勝数から「直近は芝優勢」という見方ができましたが、平場も含めた勝利数・勝率比較でも2019年からは「芝優勢(になりつつある)」の傾向を示していることがわかります。


さらに今振り返ると変化の兆し、予兆みたいなものが2019年9月にあったと筆者は感じています。それが以下のレースです。

2019年9月1日
札幌10R すずらん賞(2歳オープン・芝1200)優勝馬ケープコッド(高柳瑞厩舎)

このレースは「芝」よりも「2歳オープン」という条件に注目です。

約1年前のレースを取り上げていますが、このレースは高柳瑞厩舎にとって記念すべき初の世代限定特別戦勝ちだったのです。優勝馬が本日取り上げているケープコッドなのでケープコッドだけの偶然?と思ってしまいそうですが、ケープコッドと同世代(2017年産)パラスアテナでも世代限定特別戦(2020年カーネーションC)を優勝しています。(パラスアテナは世代限定重賞の紫苑ステークス(G3)2着になっているので記憶に新しいところだと思います。)

これまで(2018年まで)の「ダート」という看板に加えて「芝」や「世代限定戦」にも徐々にウイングを拡げつつある、というのが現在の高柳瑞厩舎なのだと思っています。

ウイング拡大の要因は仕入れの馬質の変化などもあるのだと思いますが、世代限定戦で結果を出すためには育成牧場や外厩との連携もできてこそでしょう。また、ダート戦と芝戦では調教メニューでの違いなどもあると思いますし、やはり高柳瑞厩舎の努力が実ってのものなのだと思います。


最初に触れていますが、高柳瑞厩舎は預託を受けているクラブ数が多いこともあって、直接的・間接的に一口馬主にも関わりが多いと思います。師が若いこともあって変化するのも当然だと思いますし、一口馬主側としてもその変化を早めにキャッチして出資馬戦略に活かしていきたいですよね。

この記事を読んでくださっているみなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!


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