【厩舎topic 11/28・29】田中博康厩舎の「変化・不変化」を追う。

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「厩舎topic」と題して、週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。


早速、注目したレース&厩舎が以下です。

11/28(土)
東京 カトレアステークス(OP、ダ千六)優勝馬レモンポップ(田中博厩舎、馬主ゴドルフィン)

(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!)

今回フォーカスする田中博厩舎は2019年年末〆データを含め厩舎分析レポート全編を無料で公開していますので、ご興味ありましたらこちらも一読よろしくお願いします。

上記の分析レポートのなかで筆者は田中博厩舎を以下のように書いています。

・大馬主からのバックアップ体制もあり…
・出走数少なめの厩舎特徴…
・まだ(2019年で)キャリア2年ですし今後の変化があることを前提に…

このように書いていたのですが、(2020年に入って)変化していると思われる部分もあれば、変化せず継続している部分もありそうなのでそのあたりを今回は深掘りしていきたいと思います。

「出走数少なめの厩舎特徴…」は変化している

2019年までの田中博厩舎の特徴のひとつは出走数が少なく一戦必勝型であったと筆者は見ていました。しかし、それが2020年に入ってから少し傾向変化しつつあるように感じています。

以下は年別の出走数の比較です。
2019年 182回(20馬房)
2020年 204回(20馬房)※11/29まで

2020年は11月末までの数字ですが、すでに2019年を超える出走回数を記録しています。これは変化の兆しと見てよいのではないかと思います。
※厳密に言いますと、2019年は1~2月が16馬房だったのでそこは多少考慮する必要もあります。とはいえ、2020年の出走回数の増やし方は、2019年までの田中博厩舎とは異なると感じます。

「(特に)キャリア浅い厩舎は変化がありうるので注意必要」と筆者は常に油断しないようにしていますが、田中博厩舎はウオッチ(監視)度合いを緩めないようにしたいと感じています。

補足です。田中博厩舎は2020年出走数が増加していますが、勝率・連対率・複勝率は向上or維持していますので、厩舎の全体成績は上がっています。


「大馬主からのバックアップ体制もあり…」は変化なく継続している

続いては「変化していない部分」を見ていきたいと思います。もちろん、良い意味で変化していない部分です。

「大馬主からのバックアップ体制」は継続しているようです。
早期特例登録馬として田中博厩舎で登録されている2019年産を見てみると以下のようになっています。(※11/30時点)

・エリカコレクト、ジャスティンスカイ(馬主:三木正浩氏)
・キャミ、ベジャール(馬主:NICKS)
・サフィリーン(馬主:ノースヒルズ)
・ジョンソンテソーロ、ピアーステソーロ(馬主:了徳寺健二HD)
・デアリングヒューズ(馬主:KRジャパン)

なかでもエリカコレクト(チェリーコレクト2019)は、2020年セレクトセールで約1.6億円でセール時評価も高かった注目馬です。(来シーズンのPOGで人気になるような注目馬だと思います。)

さらに個人馬主さんだけでなく複数のクラブからの預託予定も多く、現時点で確認できるクラブ馬(2019年産のみ)でグリーンF、キャロット、フクキタル(ワラウカド)、シルクR、東京HR、サンデーR、社台RHと軒並み大手クラブからの預託予定があります。

個人馬主もクラブもそれぞれ偏ることなく取引関係をすでに構築できており、今後の厩舎経営的にはかなり明るい状況に見えます。
さらに、厩舎成績の向上もあって、かなりムードは良いのではないかと想像するところです。

(参考)田中博厩舎の年間勝利数と収得賞金
2018年 13勝 1.9億円
2019年 22勝 2.7億円
2020年 27勝 3.6億円(※11/29まで)


レモンポップ(馬主ゴドルフィン)から繋がってきそうな話題

ここで冒頭に挙げた「注目したレース」に戻ります。
カトレアステークスを田中博厩舎レモンポップが優勝しましたが、レモンポップは馬主ゴドルフィン(ダーレー)です。ゴドルフィンは世界的な大馬主で先の「大馬主からのバックアップ体制」にも該当すると思いますし、カトレアS優勝はゴドルフィンサイドからの信頼度アップにもつながることと思います。

そして、一口馬主目線でのゴドルフィンと言えばフクキタル(ワラウカド)だと思います。(ハリー・スウィーニィ氏繋がりで)
そのフクキタル(ワラウカド)から、デザートオブライフ2019の預託予定があります。また、デザートオブライフ2019はアメリカンペイトリオット産駒で、種牡馬アメリカンペイトリオットはダーレー供用種牡馬です。

馬のことなので最終的にどうなるかはわかりませんが、プロフィール的にデザートオブライフ2019は注目の一頭だと言ってよいと思います。


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いろいろ書いてきましたが、田中博厩舎は全体的に良好ムードだと筆者は見ています。
若い厩舎なので今後もまだ変化があると思いますし、私たち一口馬主側も変化を捉えた出資戦略で厩舎の成長を共に喜べると楽しさも増えると思います。


良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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最後までお読みいただきありがとうございました!
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