増産中、注目のケイアイF。ケイアイF(ロードTO)と言えば安田隆厩舎。そして次の時代を担う厩舎はどこか。

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先日、ロードサラブレッドオーナーズ(ロードTO)の2020年募集予定馬リストが発表されました。
そこで今回はロードTO及び母体であるケイアイファーム(ケイアイF)と、預託先厩舎について書いてみようと思います。


まず。
筆者はここ最近のケイアイFに注目しています。ケイアイFに注目しているので、必然的にロードTOにも注目していることになります。ケイアイFに注目している理由など含めて進めていきます。お付き合いくだされば幸いです、よろしくお願いします。


ケイアイFの生産頭数の増加

ケイアイFですが、ここ最近で徐々に、そして着実に生産頭数を増加させています。

2013年産:22頭
2014年産:28頭
2015年産:28頭
2016年産:32頭
2017年産:34頭
2018年産:43頭
2019年産:39頭
※netkeibaによる検索での抽出です。
※2019年産では前年比マイナスになっていますが、不受胎などによる誤差の範囲ではないかと推測しています。

このケイアイFの生産頭数の増加は、財政面(投資)の追い風があったのではないかと筆者は推測しています。(繁殖牝馬への投資をしたからこその生産頭数の増加)

財政面(投資)の追い風の根拠は、ケイアイF生産馬ロードカナロアのスタッドインです。

ロードカナロアのスタッドイン

ロードカナロアのスタッドインにまつわる財政面(お金周り)についてはマスメディアでの記事がありませんでした。ただ、検索していくと「リース」などのワードも出てきます。そのあたり、ネット検索で得た情報を含めての筆者の推測を含めて加筆した年表が以下です。

2013年産(2013年春):22頭
2013年11月:ロードカナロアの社台スタリオンS入り発表。(※1)
2013年12月:ロードカナロア、香港で最終戦で有終の美。
2014年産:28頭
2015年産:28頭
2016年産:32頭
2017年産:34頭
2018年産:43頭
2019年産:39頭←ロードカナロアの種付け料UP後の世代(※2)

※1…筆者の推測では「リース」でのスタッドイン。
※2…リース最終年。翌年(2020年産)からはシンジケート?

みなさまもご存知のとおりで、ここまでの種牡馬ロードカナロアは成功種牡馬と言ってよいと思います。推測を多分を含むものではありますが、成功種牡馬を送り出したケイアイFは財政面で一定以上の収支になったのではないかと思います。
ケイアイFは先代の時代もある相応に歴史のある生産牧場ですし、一定以上の収支になったのであれば(納税するというよりは)投資に向かうということが想定できると思います。

その投資のひとつが繁殖牝馬の増加だと推測します。
実際、記憶に新しいところで、2019年ノーザンF繁殖牝馬セールの最高取引価格馬はケイアイF購買のプリメラビスタだったりもしました。

”投資”という面では、繁殖牝馬以外にも、ケイアイF千葉を開業(2016年?)したようこともネットで検索するとでてきますね。

こういう投資の効果が徐々に表れてくるのではないかと思うわけです。

ケイアイFと安田隆行厩舎

このケイアイFのメイン預託先として思い浮かぶのが安田隆行厩舎だと思います。

レディルージュ(2006年産)
シンメイフジ(2007年産)

この2頭の活躍がきっかけだったように見えます。

2009年6月 レディルージュがあじさいS(1000万下)優勝
2009年8月 レディルージュが北九州記念(G3)2着
2009年9月 シンメイフジが新潟2歳S(G3)優勝

2009年秋 ロードカナロア(2008年産)募集開始

ロードカナロアの預託決定時期がいつかはわかりませんが、レディルージュやシンメイフジを活躍させたこととは無関係ではないと思います。

そして最近ではダノンスマッシュを送り出してきているのも安田隆行厩舎ですよね。

次の時代を担う厩舎はどこ?

ここまで見てきたように「ケイアイF×安田隆行厩舎」は10年以上に渡る信頼関係があることがわかりますし、ケイアイFの一番の預託先なのだとも感じます。
ただ、この安田隆行厩舎は定年解散が2024年予定と迫っています。残念ですが仕方ありません。

ケイアイFサイドがこの点にもっとも危機感を持っていると思います。早く頼りになる一番の厩舎を見つけると言いますか、関係構築をすることに注力していることだと思います。

そういう意味で2020年のロードTOの預託先には注目でしょう。ケイアイFがどの厩舎と組んでいきたいのか?など、ケイアイF側の意図が見える預託先募集馬に注目したいです。

ダノンプレミアムで実績ある中内田厩舎?
ロードゴラッソでシリウスSを勝った藤岡健厩舎?
ロードマイウェイでチャレンジCを勝った杉山厩舎?
ロードカナロアの現役時代に関わった安田翔厩舎?

それとも他の厩舎??

こんな角度からロードTOの2020年募集馬を見ていくと良いご縁があるのではないかと思っています。ロードTOで出資検討されているみなさまにとって良いご縁があることを願っています!



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