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クロノジェネシスの正体

クロノジェネシスの正体とは・・・

正体シリーズ第10弾。
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今回はクロノジェネシスの正体を取り上げる。
クロノジェネシスが3歳となる年度の2019年に起きた改革として、リステッド格付けが挙げられる。

主催者発表の資料

これは1984年のグレード制導入以降、ピラミッド体系に大きな変化をもたらした改革。

ピラミッド体系にリステッドが加わる

【歴史的大改革】であったグレード制導入、そしてリステッド導入は、共に暦年度の1月から行われたことが非常に重要。
そして1984年のグレード制導入初年度に誕生したのが【歴史的指標馬】シンボリルドルフであり、リステッド導入初年度に誕生したのがクロノジェネシスなのである。

シンボリルドルフの戦歴

シンボリルドルフの2歳時は、グレード制導入の前年であり、クロノジェネシスの2歳時はリステッド導入の前年。

シンボリルドルフ オープン1着
クロノジェネシス アイビーS1着

グレード制導入以降しか知らない人にとって「オープンって何?」ということになろうかと。
グレード制が導入してから消失した特別レースでない「オープン」
それに対して、クロノジェネシスのアイビーSも、翌年からリステッドに格上げされるので「最後のオープン特別」という点で、シンボリルドルフのオープンと同義なのだ。

2歳戦で設計されたリステッド競走

2歳戦で設計されたリステッド競走は2レースのみ。
その中で最初にリステッド競走となったのがアイビーSなのである。

シンボリルドルフ オープン1着【最後のオープン】
クロノジェネシス アイビーS1着【最後のオープン特別】

これがクロノジェネシスがシンボリルドルフの再現馬になることの証拠となる。

ワイド3冠馬クロノジェネシス誕生

クロノジェネシスの戦歴

シンボリルドルフ 皐月賞1着→ダービー1着→菊花賞1着
クロノジェネシス 桜花賞3着→オークス3着→秋華賞1着

シンボリルドルフは無敗の3冠馬となったが、クロノジェネシスはワイド3冠馬となる。
シンボリルドルフとクロノジェネシスの生涯戦歴を比較して頂きたい。

シンボリルドルフが生涯連対を外したのは、3歳時に出走したジャパンCのみ。(3着)
それに対して、クロノジェネシスが生涯馬券対象を外したのは、3歳時に出走したエリザベス女王杯のみ。(5着)
クロノジェネシスは【ワイド版】シンボリルドルフだから、3歳時に出走したエリザベス女王杯以外は、全て3着以内の着順を踏むのだ。

シンボリルドルフ ジャパンC3着【唯一連対を外したレース】
クロノジェネシス エリザベス女王杯5着【唯一馬券対象を外したレース】

そしてシンボリルドルフは4歳時に日経賞1着から天皇賞(春)を勝利し、クロノジェネシスは4歳時に京都記念1着から宝塚記念を勝利。

シンボリルドルフ 日経賞1着→天皇賞(春)1着
クロノジェネシス 京都記念1着→宝塚記念1着

そしてシンボリルドルフが唯一2着を刻んだGIは天皇賞(秋)で、クロノジェネシスが3歳以降に唯一2着を刻んだGIは大阪杯。

シンボリルドルフ 天皇賞(秋)2着【唯一の2着(偶数着順)】
クロノジェネシス 大阪杯2着【唯一の2着(偶数着順)】

この2頭が3歳以降、偶数着順を踏んだのはこのレースのみ。
シンボリルドルフの時代の天皇賞(秋)は3歳馬が出走できなかったが、大阪杯も3歳馬が出走できない点で同じ。(距離も2000m)
あとは全て奇数着順を踏む。
シンボリルドルフは1着を刻み続けるが、クロノジェネシスは【ワイド版】シンボリルドルフなので1着と3着を刻み続けるのだ。

そしてシンボリルドルフは有馬記念を連覇し、クロノジェネシスは宝塚記念を連覇するのだ。

シンボリルドルフ 有馬記念1着→有馬記念1着
クロノジェネシス 宝塚記念1着→宝塚記念1着

なぜ、シンボリルドルフが有馬記念の連覇で、クロノジェネシスが宝塚記念の連覇かといえば、牡馬クラシックには阪神がなく、牝馬クラシックには中山がないから。(牡馬は中山競馬場の皐月賞、牝馬は阪神競馬場の桜花賞
だから秋のグランプリと夏のグランプリが反転しているのである。

クロノジェネシスのジェネシスとは「発生」「始まり」「起源」の意味。
リステッド新時代の始まりを宣言する馬として誕生した馬なのだ。

これがクロノジェネシスの正体である。

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