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MARO氏の話

最後に購入した馬券本

前回の記事で菊花賞馬の公式経路馬を暴露したMARO氏について触れたので、その話を少し。
実は、その菊花賞の記事以降、MARO氏が『競馬ゴールド』で執筆していた記憶が全くない。
何か凄い事を書いていたとしたら鮮明に覚えていると思うのだが何も思い出せないのである。
『競馬ゴールド』という雑誌も、昔は参考になったが読んでもプラスになるようなものがほとんどなくなったたので2000年頃から殆ど読まなくなった。
そして、人生最後に購入した競馬本が2001年に発売されたMARO氏の本だった。

2001年10月10日発刊

本のカバーに書かれた片岡氏の推薦文

メタモル出版から出た本。
本のカバーには例の片岡氏の推薦文。
推薦文の話は『出る杭は打たれる』の記事で書いたとおり。

片岡氏のはぐれ弟子?

本の最後に書かれているプロフィールを見て驚いた。

プロフィールには片岡氏のはぐれ弟子を自称とある。

『MARO氏は片岡氏の弟子なのか?』

また、月に2回東京と大阪で研究会をやっていたよう。
それと驚いたのは、片岡氏と協賛で月に1回(2回)番組表理論の勉強会を開催していたようである。
これをみると、出版社側から勝手に弟子にされた口ではなかったようだ。

本の評価は?

あくまで当時の個人的な評価であるが『目新しいものは何もなかった』
ただ、これは悪い意味ではない。(低い評価ではない)
メタモル出版の本はページ数が極端に少なく、文字が大きく、通常の書籍の半分以下の文字数。
そのせいか文章は解りやすかったが内容が薄い。
また、恐らく『持っているネタを出したくなかった』のだろう。
例えば、有馬記念の内容では、ほんの触りを書いてあるだけで攻略内容とは程遠いものだった。

N氏の影響を相当受けていた印象

自称、片岡氏のはぐれ弟子とのことだったが、内容をみると、かなりN氏の影響を受けていた印象を持った。
例えば、同枠配置の概念だ。(この考え方は私の著書でも詳しく説明している)
これは片岡氏からは一切聞いたことのないN氏の競馬理論の一つ。

私はサイン読みをやっていたこともあり、逆番の考え方、逆枠の考え方はかなり前に気づいていたが、平行同枠の考え方で奇数頭数についてはN氏から学んだ。
というのは、偶数頭数と奇数頭数の2通りの考え方が解らなかった。

『ど真ん中を抜いて考えるのか!』

この発想がなかった。
今でこそ当たり前に使っているが、これで相当視野が広がったことを覚えている。
聞いた話だと、N氏は講演会で『奇数頭数は偶数頭数より倍難しい』と言っていたとのこと。

戦歴論は同枠配置の考え方がなければ成立しない

片岡氏の理論には、こうした同枠配置の考え方は一切ない。
30年近く競馬番組理論を研究してハッキリ思うことは、こうした同枠配置の考え方なしで戦歴論は語れないということだ。
片岡氏が同枠配置の考え方を取り入れなかったのはパイオニアしてのプライドがあったかも知れない。
そういう意味でも片岡氏の理論は方向性として違うのかと。

実は私のサイトの会員だった・・・

MARO氏はこの一冊の本だけ出して表舞台から消えたが、実はその後、私の会員サイトに偽名で数年間、潜り込んでいた時期があった。
それが発覚したのは、MARO氏が間違えて本名で入金してしまったのだ。
会員名簿には、「〇〇マロ」という名前が全く見当たらず、BLOGでも呼びかけをした。
それでも誰も申し出がなく、そのまま会費だけを頂戴してしまうことになったが、「マロさん?」ってまさか・・・。

「あの馬券作家だったMARO氏?」

珍しい名前なので、片岡一派(?)のある方に「MARO氏の本名ってもしかして〇〇マロさん?」と聞いたら、「確かそうです」と回答があったのである。

恐らくバレてバツが悪くなって名乗り出れなったのかと思うが、私としてはお近づきになりたかった。(もう表舞台ではやっていない方なので)
結構、方向性が近かったので交流すればお互い相当レベルアップできたと思うと残念。
もし、この記事を読んでみえたら、ぜひご連絡頂ければ嬉しいのだが・・。

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