枠連構造理論
『枠が走る日本の競馬』
『枠が走る日本の競馬』とは、サイン読みの大家、故高本公夫氏の名言。
タカモト式と呼ばれるサイン読みを世に広めた元祖。
詳しくはWikiをご覧になって頂きたい。
私が競馬を始めたのはグレード制導入年(1984年)頃。
友人が「面白い本がある」と教えてくれたのが、高本公夫氏の『競馬で勝って歓喜する』本だった。
当時、ベストセラーになるぐらいバカ売れした本だったが、サイン読みはタカモト式から様々な論法を生み出だされたのである。
枠連は日本独自の馬券システム
元々、日本の馬券には枠連だけしかなかった。
世界中の競馬で枠連という馬券が発売されているのは、日本だけなのである。
馬の競走能力だけで予想するなら、枠連という馬券は必要ない。
これは、枠連という馬券の存在が、馬の競走能力と関係ない予想が成立することを意味する。
連対すると思った馬の同枠馬が連対しても馬券が的中するというのは、まさに『枠が走る』というのがピッタリの表現なのである。
園田ダービーと日本ダービーの関係とは
その昔、園田ダービーと呼ばれていた全日本アラブ優駿の枠連の出目が、東京優駿(日本ダービー)と連動していた。
1985年 園田 5-6 東京 6-4
1986年 園田 5-3 東京 3-2
1987年 園田 6-1 東京 3-1
1988年 園田 5-6 東京 2-6
1989年 園田 7-6 東京 1-7
1990年 園田 4-3 東京 5-3
1991年 園田 5-7 東京 8-5
1992年 園田 7-7 東京 7-7
見事であろう。
当時はインターネットがない時代だったので、こうした情報は一部の出目研究者の間だけ広まっていた。
そして、1992年。園田ダービーは7-7のゾロ目で、東京優駿も7-7のゾロ目。出目というのは通常、片方だけ連動する。
ゾロ目は打ち止め(完了)の合図だ!
ゾロ目の両方を使うことで、出目の打ち止めを意味するのである。
■1992年 東京優駿(日本ダービー)
7枠15番 1着ミホノブルボン
7枠13番 2着ライスシャワー
この年の日本ダービーは、馬連馬券発売初年度。
枠から馬への変化から、枠連の出目の連動を打ち止めしたわけだ。
枠連 1,370円
馬連 29,580円
枠連では非万馬券、馬連で万馬券にすることで枠連馬券と馬連馬券の違いを教えてくれているのである。(オペレーション完了の合図)
そして、馬連馬券が発売されても枠連はなくならない。これが連対(1,2着)には、枠が関係ある証拠である。
【枠連構造理論】とは
【枠連構造理論】とは、枠連の決着性を決定する理論のこと。
例えば1枠を軸にした場合、3枠と4枠との組み合わせは理論上あり得ないとか、決着構造が決まっているのだ。
これがわかると、枠連で無駄馬券が省けるということである。
8枠制の意味
次に、8枠制の意味について。
基本は、必要な枠4枠と不要な枠4枠に分類できる。
そして、1着枠が2つと、2着枠2つの構成、つまり枠連4点が枠の決着性の基本になる。
私の理論では、時に「馬連では不的中だが、枠連では的中」というのがある。
こうした理論の予想でなければ、それは単なる言い訳だが、【競馬番組理論】では、そうしたことが生じる。
それは冒頭述べた『枠が走る日本の競馬』だからである。
よく、人気馬の同枠の人気薄の馬が激走するって思わないだろうか?
それは、人気馬の戦歴が関係があり、枠の見方は非常に大切なのである。
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