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【WEB版】『ディープインパクト誕生の裏に隠されたシナリオ』(18)

トウカイテイオーの勝利したGⅠレースの秘密

ここでトウカイテイオーが勝利したGⅠ競走についての興味深い話をしよう。

最初に勝利したGⅠは皐月賞である。単枠指定馬として皐月賞に出走したが、このときのゲートを見ると20頭立ての20番の端。そして、ダービーでも単枠指定され、皐月賞と同様に20頭立てで20番の端に座った。要するに、枠連時代最後のクラシックを本来の単枠指定と今後の単馬指定に当たるゲートに入ることにより、時代のバトンを渡す役割を担ったのである。

その後トウカイテイオーが勝利したGⅠ競走はジャパンカップと有馬記念。このときのゲートを見ると、ジャパンカップは14頭立ての14番の端。そして有馬記念は14頭立ての4番で単馬指定。つまりトウカイテイオーはシンボリルドルフ同様、「勝利したGⅠ競走はすべて単枠(馬)指定だった」のだ。

1992年11月29日 5回東京8日目 10R
第12回ジャパンカップ(GI)
※14頭立て、端の単馬指定(スペシャルゲート)
1993年12月26日 5回中山8日目 9R
第38回有馬記念(GI)
※14頭立て、4番の単馬指定(スペシャルゲート)

以上がシンボリルドルフからトウカイテイオーまでの10年間の歴史である。そして翌年、新しい三冠馬ナリタブライアンの誕生を迎える。 

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