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文体模写の模写日記:村上春樹編②

きみがアパレルショップの店員さんにアタックしようとしている事実について、僕は何も興味を持っていないし、何かいう権利はない。テレビという箱を通して、災害現場を眺めるようにただ見ているだけだ。


勝手にインスタとかLINEを交換すればいいし、とにかくアタックして砕けてみたらいい。その間、きみがどんな妄想をしようと自由だ。少なくとも何も起こらない時間がそこに存在している。望もうと望まざるにとかかわらず。


恋仲を見返して感情移入してもいいし、買ったばかりの服のコーディネートを考えてもいい。車でドライブしながらお気に入りの音楽に耳を傾けたっていい。それも悪くない選択だ。結局のところ、相手の返事を待てばいいのだ。それ以上でもそれ以下でもない。


ただ、一つだけ確実に言えることがある。


完璧な現実は存在しない。完璧な悪が存在しないようにね。

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