文体模写の模写日記:太宰治編⑤
白状します。白状します。私はレポートを今日中に仕上げることができませんでした。このままでは得意の映画鑑賞もままなりません。罪悪感に耐えかね、私は自室のMacを出鱈目に開きました。
これは参考文献。
これは引用する文献。
これはまだ終わってない違うレポートのファイル。
うわっはっはと私はおかしくなりました。これは真っ当な人間の大学生活ではありません。
私は賭けに出て、諸刃の剣、スマホを開きました。Instagramがありました。Instagramは、まず最高の暇つぶしアプリです。
この敢然たる事実は、私を#おしゃれカフェへと向かわせました。
#おしゃれカフェと入力し、スクロールして、気になったものをタップする。そうれ、俺なら見つけられる。自分で自分を鼓舞しながら、私はおしゃれカフェを探しました。
私におしゃれカフェを探す資格はあるのでしょうか。きっとあるのです。あるはずなのです。
「許してくれ」
そう呟きながら、私は画面をスクロールし続けました。
instagram。
オシャンなCafeを見つけた後で、その写真の雰囲気に酔う。
写真から溢れる華やかさが目に入って、
眩しいのさ。
レポートは、どうにか、なる。
おしまい
次は村上春樹編に突入します。
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