続:2020年4月からの世田谷区の公立小学校の状況について

世田谷区では6日前に入学式や始業式の連絡がありました。その際のnoteはこちら。

そして、2020年4月1日20時に下記の発信がありました。

通常の時間割による授業等は、令和2年5月7日(木曜日)からの再開を目指すこととし、令和2年5月1日(金曜日)までの間は、次の措置を講じることにより、可能な限り児童・生徒が密集しない形として分散登校・授業を実施します。
(1) 学年ごとに登校日や登校時間を異ならせ、学校に同時に滞在する児童・生徒の数を最小にします。
(2) 児童・生徒の分散登校日を3日ごと(土日祝日を除く)に設定し、登校時間は半日とします。
(3) 1つのクラスを複数の教室に分けたり、面積の広い教室等を利用するなど教室の利用の仕方を工夫します。
(4) 給食を挟むことにより、午前に登校する児童・生徒の下校時刻と午後に登校する児童・生徒の登校時刻が重ならないようにします。
(5) 登校した日に、次の登校日までの学習指導を行います。

要約すると、低学年は午前+給食、高学年は給食+午後という登校日が3日に1回ある。それはGWまではとりあえず続く。そのあとはまだ未定。ということです。給食が必要な児童は、このあとなんらかの手続きを踏めば、給食のための登校もある、とも読み取れます。

内容については「いまの学校にできること」を懸命に考えていただいたことに敬意を表したいと思います。先のnoteに続く部分としては、メール配信内容にURLがついた(区のページへのリンクは貼れるよう)ので、今後の新コロナウイルス関連の発信は、区のページファースト、そして学校から個別の詳細、という流れが適切だと思いました。


ここまで書いたところで、NHKのウェブ報道を拾いました。

世田谷区教育委員会では「新年度が始まり新しい友だちや先生と出会うタイミングなので少しでも学校に来られる日を設けたいと考えて決定した」と話しています。

この部分をオフィシャルな発信文書にしっかりと乗せていただければ、なおいいですね。GWまでの出校システムというより、今後長期化したときに、なんとか子どもたちを支える仕組み、と考えればとすれば、まずは受け止められる内容と思いました。

都心で自粛では止められない動きが続き、帰国者がそれなりにウイルスを輸入してしまう現状で、世田谷も感染リスクは決して低くはないと思います。疫学的にはおそらく休校したままがベストでしょう。年少者は重症化リスクが低い、という相場感はありますが、評価が定まっているわけではありません。

それでもなお、現在の学制に慣れた私やその子どもにとって、学校生活は家庭生活と同じぐらいのウェイトを占める重要な要素でしょう。食生活の面では、自宅での昼食はどうしても簡単なものになりがち。当方は在宅作業をベースにしているので「とりあえずなにか食わす」ということはしてますが、バランスや楽しさという点で、給食はまことに偉大です。生活リズムという点では、朝登校するというルーチンは、メンタル面での安定を支えています。登校しないルーチンもまったく成立しますが、すでに人間関係が学校にあれば、家庭から学校へのシフトがこれまた重要です。

学校生活における学習の面については、実はあまり期待していません。大きくシステムチェンジすべきと思いますが、いまの現場に対してアレコレいう気はないのです。ただ、ここまで大きな揺り動かしになった今、学校に依存できない余白の時間をどう過ごしていくのか、いろいろな模索をするチャンスとして、むしろ積極的に考え行動するタイミングと思えてきました。

私のまわりでは、教育環境を求めて転居する家族や、ホームスクーリングやハイブリッドスクーリングの実践者がいます。どの選択肢も魅力的ですが、私自身は、地域の公教育に変化が起きることを望んでいます。個人で"コミュニティは「求められていない」"という勉強会を主宰していますが、けっして地域の人の結合や協同を否定しているわけでありません。人は人との関係性の中で成長する、そのためには同質性が高い関係性と異質性の高い関係性、両方を得る必要があり、それには地域ベースの公教育がもっとも適切であると考えています。

未曽有のウイルスに対応するリスク管理を第一に置きながら、周囲の友人知人が発信する優れた教育実践の情報を活かし、だれもが享受できる「そこらの学校」の変化につなげていきたいものです。昨日、同級生の保護者が呼びかけてくれて、朝のzoom学習タイムが始まりました。子どもたちが、互いの気配を感じながら過ごすことはオンラインでもそれなりにできる!と思いました。ちょっとしたデバイドを埋める措置で、集合できないロスを埋めることができるでしょう。

新1年生については、実は当方は同じ敷地内の保育圏からの小学校進学で、人間関係が維持された状態でもあり、だったらこの成り行きに沿うしかないかな、と思っています。ただ、このタイミングでの転入や規模の小さい幼保からの進級の方もたくさんいるわけで、入学式などでの保護者同士の関係づくりは、普段とは違う重要性がありそう。とはいえ、式典には保護者1名、ということでその関係づくりの時間などはなさそうだし、そもそも3密注意だし、、、

以上、いつもに増してとりとめがない文章となりましたが、学校の状況についてはこれからも記録していきたいと思います。


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