まずは、コツを理解しよう

実際にいじってみると、すぐにコツをつかめると思いますが、はじめに、何点か、コツをお伝えします。


コツ1)帯域の特徴を理解しよう

音楽や楽器のなり方、周波数帯域について前章で紹介しました。それをアタマの片隅に、アプリでそれぞれの帯域のゲインを調整した時の変化を試してみましょう。

手順としては、
・まず、サウンドメイクに使う曲を決め、
・その曲のオイシイところ(サビの部分、とか)まで移動して、
・ぞれぞれの EQ のバンドを大きく上下させてみてください。

それぞれのバンドの Gain を上げ下げすると、どんな風に音が変わるのか、聞いてみましょう。(※ プリセット音色の中にある、各種の素材・練習用テンプレート、などもご活用ください。)


コツ2)強調したい帯域を上げる、だけでなく、他の帯域を下げる、というアプローチも併用。

マスキング効果、と言われる現象があります。

どこかが目立っていると、ほかが目立たない、というモノです。ちょうど、昼間に月が見えないのと同じ様に。

強調したい帯域を上げるだけなく、邪魔している帯域を下げる、

この2つのアプローチがある事を覚えておいて下さい。

例:ボーカル(1000hz 前後)を際立たせたいから、低域をスッキリ下げる。

※ ちなみに、プロのエンジニアの世界では、上げるより、まず(邪魔な部分を)下げる、というのがセオリーの様です。ですが、、、

私たち一般リスナーが、

”すでにプロが一度完成させた楽曲” を、

”イヤホンの特性に合わせて” 自分好みにメイクするにあたっては(ここ重要です 〜 すでに完成されている楽曲を、自分のイヤホンの特性にあわせて、という事が)、

(強調したい部分の)上げから入ってしまうのもアリだと思います。


コツ3)Gain は、まず、大げさに上げ下げし、変化を聞いてみる。

いじっている周波数帯(Frequency)が自分のいじりたい帯域と分かったら、微妙な調整をしていきましょう。

最後に、、、


コツ4)休む(ある意味、一番重要)

ずっと同じソースを聞いていると、変化がよく分からなくなってきます。こまめに設定を保存し、適度に休憩して耳をリセットしましょう。


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