2017年8月の記事一覧
三宅勇介インタビュー:AI編(その2)
四元: たしかに三宅さんが『歌論』のなかで紹介されているAI短歌を読んでみると、それが人間の詠んだ歌ではないと断言するのは難しいですよね。
誉められた仁王立ちする書き置きと色えんぴつに行く先見れば
金メダル空白がある悪夢から不思議な世界見てる時間を
「短歌自動作成」anzenhyogo.comより
ぺらぺらの残
三宅勇介インタビュー:AIはどこまで詩に近づけるか?(その1)
四元: 三宅さんは最新詩集『亀霊』のなかに「三宅勇介の振りしたる人工知能による短歌」という作品を収めていらっしゃいますね。
焼き鳥の串突きつけて説教をするヒトの目の焦点合はず
その人の目をよく見ればその眼窩ぽつかりとしたる空洞なりけり
焼き鳥の頭部は透けてその脳に人工知能が埋め込めてあり
焼き鳥が短歌を歌へば五七調ならで二進法であるなり
短歌これ二進法で進む時歌やがて縄文語に近づく
「人工知能
森山至貴 x 四元康祐 往復書簡「詩と音楽と社会的現実と」:第3回
from Y to M:
日本、とてつもなく暑そうですね。おまけに「五十年に一回の大雨(気象庁の表現、正確を期そうとするあまりか、だんだん文学的になってきます)」、そこへ追い討ちをかけるヒアリ!アジアの夏は過酷です。森山さんもからだに気をつけて無事に乗り切ってくださいね。
ミュンヘンも先週までは不安定な天気が続いていましたが、この週末は爽やかな快晴。市内を流れるイザール川の河畔や、英国式公園の