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四元康祐
2017年5月30日 03:23
今年もまたロッテルダム詩祭の季節がやってきた。なんと48回目だという。ほとんど半世紀にわたって、毎年夏至を目前に控えたこの北方の都市に、世界各地から詩人たちがやってくる。それぞれの懐にとっておきの詩を引っさげて。ロッテルダムはヨーロッパ有数の港湾都市、つまり交易の要だ。機械や商品や農産物にまじって、このときばかりは詩もまた人類の生産物のひとつとして、分かち合い交換しときには取引されるのだ。