見出し画像

英文レジュメの作り方: 作り込み編

こんにちは!
今回は「英文レジュメの具体的な作成方法」についてお話ししたいと思います。
まず簡単に自己紹介をすると、私は日本の大学を卒業したのち、新卒で日系企業に入社、半年勤務したのち休職して私費でアメリカの大学院に進学、卒業後は現地のBIG4に就職しました。
今回は英文レジュメについて、具体的かつ効果的な作成方法をお話ししたいと思います。

レジュメの全体構成

レジュメ作成の第一の目的は「面接に呼ばれること」です。そのためには、採用担当者があなたのレジュメを一目見て「この候補者はこの仕事に求められている条件をクリアしている」と分かってもらう必要があります。

上記を踏まえると、最初に目を通すであろうレジュメの一番上に「Qualification」として自分のスキルや経験の要約を端的に5~6個の箇条書きで示すことが効果的です。

そして、レジュメを書くときに全体を通じて注意すべきことは「なんとなく」凄そうなスキルや経験を書かないことです。勿論それらを書くこと自体は良いことなのですが、重要なことは「応募するポジションで求められているスキルや経験と一致しているか」という点です。では応募ポジションで求められていることは何か、それは全てJob Description (以下、JD)に書いてあります。つまり、JDに記載されているなるべく多くのスキルや経験をレジュメに盛り込んでいく作業が必要になります。

上記の前提を踏まえた上でのレジュメの構成は、
⓪Contact Information (名前、連絡先、LinkedInのURL等)
①Qualification (応募ポジションと自分のスキル・経験のマッチをアピール)
②Professional Experience (インターンやコントラクト、フルタイム等の職歴)
③Education (大学以降の学歴)
④Skills (②③でアピールできなかったスキルや資格など)
*②③は順不同で、アピールしたい方を上に持ってくればいいと思います。

という構成になります。それでは①から順に解説していきます。

①Qualification (応募ポジションと自分のスキル・経験のマッチをアピール)の書き方

前述の通り、Qualificationにはレジュメで最もアピールしたいスキルや経験をJDに沿ってピックアップして箇条書きで記載していきます。具体的には、以下のような形になるかと思います。

  • 学歴 (Master degree / Bachelor degree / Other Certificateなど)

  • 保有資格

  • 言語スキル (日本語を使う部署の場合は少なくとも日本語とのバイリンガルである点を記載)

  • 職歴のサマリー(XX社でYYとして何ヶ月/XX社でZZとして何年など)

  • 職歴の中でアピーリングなスキルや経験1 (XX%増加に貢献などなるべく定量的に)

  • 職歴の中でアピーリングなスキルや経験2 (経験1に同じ)

勿論他にも応募ポジションが求める条件に合う、もしくはプラスになる経験やスキルがあれば記載しましょう。そしてこの欄は、メインの職歴や学歴などを記載したのちに、その中から厳選してピックアップする流れで作成すれば良いかと思います。

②Professional Experience (インターンやコントラクト、フルタイム等の職歴)の書き方

インターンやフルタイムでの経験がある場合には、このセクションは絶好のアピール機会になります。職場で経験もしくは学習したことは小さいことから大きいことまでいくつかあると思いますが、ここで重要なのは「JDに合うような経験を書くこと」「JDに記載されているキーワードを忠実に盛り込んでいくこと」です。決して、「それっぽいこと」や「なんとなくアピーリングになりそうなこと」を記載してはいけません。(文字数に余裕があれば書いてみてもいいかもしれません)
具体的には、JDを眺めてキーワードになりそうな言葉をピックアップし、その言葉を書けそうな経験はないか?と逆算的に経験を捻り出す作業が効果的です。(私もそうでしたが)実際の職務経験が少ない候補者にとって、経験したことをベースにレジュメを作成する方法ではJDに十分なクオリフィケーションを示すことは正直言って難しいと思います。そのため、JDと睨めっこしながら、JDにあるキーワードやクオリフィケーションをベースに、過去のアピールできる経験や面接で語ることのできる知識を逆算的に捻り出して整理していくことが効果的です。

その際、多少経験を盛らざるを得ない場合もあるかと思いますが、私はそのような場合でも「嘘がなければOK」と思っています。なぜなら、就職活動というのは「自分自身のブランディングとマーケティングをいかにうまくできるか」をみられている側面があると考えるからです。例えば監査であってもパートナーまで行けばクライアントへの営業が大事になります。「いやいや監査やサービスの質で勝負しようよ」なんて声もあるかと思いますが、ぶっちゃけて言えば少なくともBIG4の中でサービスの質に対した優劣はありません。では何が差をつけるか、私は営業マン(BIG4で言えばパートナーやダイレクター)の営業力であると思っています。押し並べて言えば大体のビジネスは営業がベースにあり、営業が仕事を取ってこないと始まらないと思っています。だからこそ、面接ではそのようなビジネスのベースの資質をみられていると私は考えています。また実務ベースで言っても、特に英語圏の人々と仕事をする中では「自分自身のアピール力」が超重要だと痛感しています。これを言っては元も子もないのですが、結局は自分の「見せ方」が上手い人がやはりビジネスにおいても成功するということなのだと思います。(もちろん上手くやっている人は見せ方だけでなく、人に見えない部分で相応の努力をしていると思います)

③Education (大学以降の学歴)の書き方

ここについては大したことがないので割愛します。
強いて言えば応募職種に関係するコースや課外活動についてキーワードをうまく盛り込みながらアピールするのがいいと思います。そして基本的には、ハードスキルというよりはリーダーシップやチームワークなどのソフトスキルを書いていく形になると思います。

④Skills (②③でアピールできなかったスキルや資格など)の書き方

基本的にこの欄には、上記の②③で書ききれなかったけど応募ポジションにとってアピーリングかつ選考にプラスになるような要素を盛り込んでいきます。筆者の場合は保有資格、日本語とのバイリンガルである点、マイクロソフトオフィスの経験を記載しました。マイクロソフトオフィスについては少しショボいイメージも拭えませんが、JDのPrefferd Requirementとしてあったので記載していました。どんなにすごいスキルを持っていてもJDに合わなければ意味がないので、JDに忠実にアピールしていくことが大事です。

最後に、私が就職活動中に大変お世話になった方のブログのリンクを貼っておきます。上記で私が述べてきた内容はこの方の考え方をベースに自分なりにアレンジを加えています。一読の価値、めちゃくちゃありです。

「アメリカMBAから現地就職する方法【体験談・徹底解説3万字超】」
https://onboard-career.com/job-search-us-mba/

出典: オンボードキャリア

それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?