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#08 「新生活始める」 誰でもできる 理想の多拠点生活 2020年最新

※日々の暮らしは口語体で記していきます。

多拠点生活の始まり

本日から農家の手伝いをしつつ自分の仕事をする生活が始まった。と言っても右も左も分からない身なのでしばらくは村長の後をひょこひょこ付いていきながら見て覚える作業、と言うより見学がしばらくは続くことになる。

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この農家では鶏を飼育しているのだが、2つ目の鶏舎は場所も離れているので日々の餌やりや卵回収に時間がかかって大変なため、村の近くに新しく鶏舎を建てる為の木材切り出しに向かうこととなった。いわゆる爺さん山に柴刈りに行くお仕事である。

山へ

裏山に向かう途中キノコ栽培をしている原木林を車で通ったが、後継者がおらず今年で廃棄するとのことだった。自然栽培をしているキノコはどんどん少なくなっており貴重だと思うが如何せんやる人がいない。人がいない、というよりただ知られていないだけで事業続けてくれる人はいると思うんだけどなぁ。矢張り情報発信力だよなぁとYouTubeのススメを投稿しておきながら中々取り掛かれていない自分が嫌になる。


山は隣に住んでいる大家さんが所有しておりちゃんと木を管理してくれるなら自由に伐採しても良いと許可を得ているとのことだ。えらい豪気な話やなと思ったものだが今では外国産木材が圧倒的に安く売れないらしい。山には昨年の台風19号の爪痕がまだ残っており、押し流された木がまだその辺りに転がっていた。この辺りの木も話をつければタダで持っていけるようだが、燃料代、加工といった手間暇を考えると割りに合わないようだ。


伐採に当たっては予め樹皮を剥がしてある木を電動チェーンソーを使って(村長ことヒロさんが)伐採していく。基本的に木の切り方は

・倒す方向へうけ口をつくる
・追い口を入れる
・切断

これで通常良いのだが樹皮が剥がれて乾燥している為木が軽く、少し倒れても上の枝が他の木に引っかかってしまうケースがある。この場合はなんとか引っ張て倒すしかないので紐を作ってなるべく木の上に押しあげ一人が引っ張り、もう一人が根っこを押す作業となる。とっても力技だ。いやもうとても疲れる。でもいい運動になる。

LAN敷設の時もこんなことを言っていたが、デスクワークでなまった体にはとても良い刺激になるのは間違いない。

農家メシ

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休み休み休みつつ作業を手伝っていたのでとても時間がかかったが、午前中の仕事を終えたのでランチに招待してもらった。NHKでマンプク農家メシと言う農家の方の自慢料理を出演者が舌鼓を打って喜ぶ番組があるように農家の食事は豪勢だ。採りたて新鮮野菜を小鳥の囀りを聞きつつ皆とご飯を食べるランチは控えに言って最高である。


午後の働きの前に古民家で昼寝をする。学生の時アルバイトで鉄工所で働いていたことがあったがやはりちょっと昼寝の時間があった。体を動かす職業に昼寝は必須なのだろう。作業着なので外でも着の身着のまま寝転がれる特権もある。オフィス勤めでも昼寝あった方が絶対効率上がると思うけどどうなんでしょう。


午後から新たな参加者が日帰りで参加してくれた。その友人は建築士の資格を持つが普段伐採から立ち会うことはまず無いので貴重な体験になったようだ。彼が職業の根幹の部分に立ち会って感動に身を震わせていた姿に敬意を表し、私の倍働いてもらった。決して私が楽をしたかった訳ではない。

夕方近くになり本日分も十分伐採できたので、余った木材で農園と用水路を跨ぐ小さな橋を作ることになった。

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農家体験はやる側は労働した感じが強い。実際肉体労働をしているのである意味その通りなのだが、受け入れている側の立場を考えると色々考えて体験を提供してくれていることが分かる。

今回も設計士が来ると予め分かっていたので、山からの伐採と記念に残る橋の制作を提供してくれたのだろう。

このような体験を通して、滞在でも旅行でも無い「関わりしろ」人口が増えていけば日本もまだまだ捨てたものでは無いと思う。

田舎暮らしに興味がある方。楽しく自分らしい生活を送ってみたい方に役立てつ情報を金銭といった現実的な観点からも発信していきます