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プログラム紹介:兵庫県地域医療総合診療専門医プログラムの紹介

当プログラムの特徴


兵庫県地域医療総合診療専門医プログラムは兵庫県立丹波医療センターを基幹病院としたプログラムです。兵庫県立丹波医療センターは2019年7月に県立柏原病院と柏原赤十字病院が合併し、新築移転オープンしました。
兵庫県の真ん中に位置し、大阪・神戸・京都まで車で1時間半、特急電車「こうのとり」の停車駅があります。住民運動「小児科を守る会」で有名になり、地域で医療従事者を育てようという良い雰囲気があります。丹波地域の中核病院で320床、急性期から慢性期、緩和ケア病棟まで有しています。同敷地内に丹波市健康センターミルネも存在しており、診療所外来や訪問診療、さらに健康診断や保健予防活動まで幅広い活動をしています。敷地内に託児所・病児保育所がありますし、男女問わず育児中の方には、最大限の業務の配慮を致しますので、子育て中でも安心して勤務できます。以下に当プログラムの強みを述べていきたいと思います。

総合診療が診療科の主役


「内科はひとつ」をモットーに病棟診療をしているため、様々なバックグラウンドを持つ専門医・指導医の強力なバックアップの下で、幅広く、深く診療することが求められます。外来では各専門分野のSpecialistが神戸大学附属病院等から来られるので、その都度相談しつつ、各病態を深めて学ぶことが可能です。
家庭医療・総合診療専門医プログラム登録数14人と近畿エリア最多の登録者で、内科、小児科、救急科を含め、各科から理解され、リスペクトされています。ミルネ診療所が併設されており、引っ越しをせずにプログラムを修了することが出来ますが、連携施設が24施設あり、希望に応じて研修することが出来ます。

優れた教育力


教育に力を入れたことで初期研修医も多く集まってきています。日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)が実施する初期研修医を対象とした「基本的臨床能力評価試験」で当院の初期研修医が、2019年度は1年次全国39位 /440病院、2年次全国6位 /469病院、1-2年次総合6位 /370病院、1年次から2年次に毎年順位を上げており、着実に教育されている証拠です。また地域医療教育センターを有し、医師の少ない地域や県養成医(地域枠医師)も総合診療の質を保てるように月に1回ポートフォリオの勉強会を行っています。

優れた研究力


総合診療関連の市中病院としては学会発表や論文発表が全国トップクラスです。プログラム責任者の見坂医師を中心にケースレポートの指導・ワークショップ等を行い実績を残しています。2020年12月末には「オールインワン 経験症例を学会・論文発表するTips」が刊行されました。また、見坂医師の発表「Augmentation of medical students' appreciation of community-based medicine by an educational program of community-based medicine involving residential homestays」が家庭医療の国際学会WONCAでの発表が最優秀演題賞にあたる『Best Oral Presentation Award at WONCA 2018』にノミネートされ、PLoS One誌で論文刊行されています(PMID: 32915854)。

国際性と地域医療を兼ねた臨床能力

米国サンディエゴに20年以上在籍した日本人医師と南アフリカの医師が常勤として勤務しています。一方で地域医療の教育にも力を入れており、地域を見据えた、かつ世界標準の臨床能力が身に付きます。毎年、海外の家庭医も受け入れています。当院では、各科専門医の指導を受けながら臓器別にとらわれない総合内科全般の研修や、地域医療のスペシャリストの全面サポートを受けながらの地域医療研修が可能です。地域医療は若いうちにバックアップを受けながら経験することで、将来の専門性に関わらず有用な経験となります。ぜひ一度当プログラムの見学を検討してください。

病院HP
https://tmc.hyogo.jp/

お問い合わせ先
兵庫県立丹波医療センター 総務課:soumu@tmc.hyogo.jp

兵庫県地域医療総合診療専門医プログラム

文責:合田建 神戸大学大学院医学研究科地域医療支援学部門/兵庫県立丹波医療センター/ミルネ診療所

※当記事の内容は、所属する学会や組織としての意見ではなく投稿者個人の意見です。
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