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「価値を大切にする金融実践者の会」の第7回ワークショップイベント

2020年1月22日 今年はじめのJPBV定例会イベントが、第一勧業信用組合の本店で行われました。今回のメインテーマは、「外国人居住者への金融サービス」でした。

基調講演は公益財団法人日本国際交流センター執行理事の毛受敏浩さんから、「外国人受入れ新政策ー日本の未来はどう変わるか?」 というテーマでお話をいただました。 
深刻な労働力不足にある現状、特定技能資格への期待は高く、外国人と日本人の多文化共生、あるいは外国人の日本社会への統合に向けた取り組みが求められることへの提言をいただきました。タブー視される移民政策の課題を冷静にとらえ、外国人のとの共生によって日本衰退のイメージを払拭する可能性が示されました。

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続いてのダイアログは、
後藤 裕幸 さん 株式会社グローバルトラストネットワークス 代表取締役社長

シュレスタ・ブパール・マン さん エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン 理事長

鍋島 協太郎さん しんじゅく多文化共生プラザ所長

菊池 哲佳さん 多文化社会専門職機構事務局長

新田 信行 さん第一勧業信用組合理事長 JPBV 議長

という多様なメンバーで行われました。JPBV 事務局長の江上広行がモデレータをつとめました。金融の領域でこれだけ多様なメンバーを集めての外国人をテーマにしたイベントはおそらく日本で初めてでしょう。

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外国人と身近に接しているみなさんから、日本の金融機関の外国人むけの金融サービス品質が極めて不十分であるかという実例が紹介されました。外国人は銀行口座がなければ家を借りることができないけれど、家を借りないと住所が確定しないので銀行口座が開けない、そんな現状があるそうです。

これから、外国人をちゃんと受け入れていかないと、日本自体がたちゆかなくなる、特に地域においてその状況が深刻である実態が浮き彫りになりました。

一方で、好事例も紹介されました。業績不振の会社が外国人雇用することによって、事業再生を成し遂げたというエピソードや、第一勧業信用組合さんからは、外国人がお祭りに参加できるような取り組みをはじめていることなども紹介されました。

この対話に参加して感じたことは、自分たちがもっている外国人に対する無意識のバイアスの大きさでした。そして、それを乗り越えていく多様な文化との共生は現場での対話・コミュニケーションからしかなし得ないということでした。

今回のJPBVでは、一般社団法人化にむけた任意団体としての解散総会も実施されました。2019年の収支報告と2020年の活動計画も発表され、全員の賛同が得られました。JPBVは2月に一般社団法人としての設立登記をさませたあと、新たに法人格をもって活動を広げてまいります。

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 そして、次回は3/24を予定しております。テーマは「ソーシャルインパクト評価」についてです。2月に行われるGABVの年次総会の参加報告もいたします。

どうぞ、お楽しみに

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