我が子の夢を見守る態度はどうすればいいのか?

こんにちは。

息子のJ君がなかなか一気にミルクを飲んでくれず、夫婦共々細切れ睡眠が続いております。

「もう少しメリハリのある生活をしてくれ~」なんてことJ君に言ったりしていますが、自分自身の子供時代を振り返ると、宿題を最終日までため込んだ挙句、結局やらなかったりしていたので、大口を叩くわけにもいかない状況です(笑)

さて、今日書きたいことは、私が将来をイメージして悩んでいる事柄です。

「子供の夢」という、少し深い議題です。

J君はまだ喋れないので、将来何になりたいか分かりません。

ただ、夢を子供の頃は色々な事を考えながら生活をしてもらいたいと思っています。

その為に親が出来ることを、今から考えていければいいな、と考えているのです。

何せ新米パパなので甘々の理想論・非現実的な考えなどもあると思いますが、ともかく「今の自分はこう考えている」というログを残せればなと考えています。

■ 夢は何のためにあるか?

私は「夢は幸せになるためにある」と思っています。とても陳腐な答えかもしれません。

ただ、常々意識しているのは、「幸せになるためには夢が必要」ではないと思っている事です。

私は、幸せがゴールであり、夢は幸せを達成する為の手段であるという考え方をしているのです。

なので、別に幸せが得る手段が夢でなくても全く問題ないと思っています。

今の私がそうです。残業はあるけれど、短期間ですが育児休暇が取れるくらいにはほどほど融通の利く会社に勤め、今のところ生きていけるだけの稼ぎを得て、家族との時間を過ごせる。

運動も習慣づけて、それなりに体も動きます。去年は衝動的に1万円の電子ピアノを購入し、トトロの曲と童謡を数曲演奏できるようになりました。練習時間は30時間くらい。

そして、思った事を備忘録的にnoteに投稿し、将来見返してみる事をひそかな楽しみにしています。

私は今、けっこう幸せです。

少年時代にはガリガリのくせにプロレスラーになりたいと思っていました。結果は、柔道で黒帯を取るのが限界でした。

就職する時は現場職の公務員(消防士とか)になりたいと思っていました。結果は、口下手が災いし面接で全滅しました。

社会人になってから「小説家だったら今からでもなれるのでは?」と自分自身の才能に対する淡い期待を持ったものの、そんな甘い世界なわけもなく、何かに応募する前に心が折れました。

自分でやってみて分かりましたが、小説家の人たちは表現力モンスターです。ちょっとしたアイディアを持っている程度で太刀打ちできる存在ではありません。

つまり、今まで持った夢は、全て叶わなかったのです。

けれど、夢が叶ってないのに満足できるだけの生活は送れています。

こうした経験からつくづく実感しますが、夢はあくまで幸せに向かう為の一つの手段で、他の手段はいくらでもあるという事です。

■ 夢は諦めなければ叶うのか?

次に夢が幸せになるための手段として有効なのかどうかです。

これについては夢によりけりなので、一概には言えません。

ただ、親としては可能性を把握しておく事が重要だと思います。

例えばですが、プロサッカー選手はどうでしょうか?

プロの選手たちは「諦めなければ夢は叶う」とよく言います。本気なのかリップサービスなのかはともかくとして、大半の選手がそういう言葉を言います。

しかし、例えばプロサッカー選手になる人の割合は5000人に1人です。

Jリーグに新卒で入る選手は年間120~150人程度です。条件が折り合わず断る選手もいるので、実際にプロへの入団切符を貰う人はもう少し多いはずですが、それでもいいとこ200人程度でしょう。

いい加減な計算にはなりますが、都道府県が全国に大体50あるので、毎年都道府県あたり4人のプロ選手が生まれます。

つまり高卒か大卒の時点で、その自治体のトップ4に入ってないと、プロ入りはかなり難しいわけです。

近頃はハイレベルな海外サッカーリーグで活躍する日本人選手も増えてきているので勘違いしがちですが、例えJ3リーグであっても声がかかった時点で、一般人からすればスポーツエリートであり超天才です。

子どもがプロサッカー選手の言うセリフを信じて一生懸命練習に打ち込む事は素晴らしいと思いますが、大人は純粋ではいられません。
可能性の程度を常に頭に入れておく必要があると思います。

先ほどの単純計算だと、県内でトップ4の実力が無いとプロ入りは厳しいというものでした。

息子のJ君が県内で箸にも棒にもかからない選手だった場合は「いつか諦めなければいけない日がくる可能性」を考えておかなければいけないと思います。

逆に運よく全国でナンバーワンと言われる選手だった場合には、プロになってからの事を考えさせる必要があるかと思います。

繰り返しにはなりますが、親としては子供が夢を持った時点で、その夢がどの程度の確率で何をしなければ到達できないのか、きっちりと把握しておきたいと思っています。

■ 夢を諦めないのは良い事なのか?

次に夢を諦めない事についてです。

これについては、青春時代を過ごすのには良い事だと思います。日々生活する上での大きなモチベーションになりますし、夢を追うこと自体が幸せだったりします。

しかし、ある程度の年齢で区切りを設けて、夢を小さくする事を教えてあげないといけないと思います。

夢を諦めろとは言いませんが、夢のスモール化はまっとうに生きる上で必要です。

例えば「プロサッカー選手にはなれなかったけど、近所の社会人クラブに入って大会に勝つことを目標に頑張る」ですとか、「小説家になれなかったけれど、気になった事をnoteに投稿してみる」ですとか、「映画俳優にはなれなかったけれど、youtubeを使って寸劇をアップロードしてみる」ですとか。

でっかい夢を実現するには才能と年齢による足切りがあります。この事実から逃れる事はできません。

しかし小さい夢ならどうでしょう?

ソーシャルメディアが発達し色々な人とコミュニケーションが取りやすくなった現代なら、小さい夢を持ち続ける事は一生可能だと思います。

もしJ君が「俺はどうしても海外サッカーリーグで活躍したい」と言って練習に打ち込み、結果夢破れたとします。

それでも夢のスモール化ができるかぎり、夢は続いていきます。

社会人になってから旅行で南米に行き、SNSで知り合った現地のアマチュア選手がやっている草サッカーに混ぜてもらう事は、少し難しいけれど語学(スペイン語)とお金(100万円前後)があれば、程よい目標として残り続けるわけです。自分の生きた証として、youtubeにアップするのも面白いかもしれません。

できればJ君には、一生夢を持ってほしいと思います。それは大小に限らずです。

■ これからも迷いながら考えていく

J君が生まれてから、彼をどう導いていけばいいのかよく考える様になりました。

どこまでが介入なのか、どこまでが放任なのか、このバランスは千差万別で、一生答えがでない気がします。

面と向かって正論を言うのが愛なのか、無理だと分かっていても常に可能性があると励ますのが愛なのか、どこに着地点を置くのか非常に難しいです。

ただ、親として、そして一家の大黒柱として、「自分はこう考えている」というのを提示しないといけないと思っています。

今回は「自分は子供の夢に対してこう考えている」という事でした。他にも子供や私たちの人生に関する議題があったら、少し掘り下げて考えていければと思っています。

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