ポケカ市場分析20230626

とうとうポケカオリパ界のキングCloveが動き出した。現在手元に出てきた情報を並べ、自身の置かれた状況、今後の立ち居振る舞いについて考えておこう。(もはやClove分析となります。)


ついにCloveが動き出した!

この記事を記載している2023年6月26日の午後、約1週間の休業からオリパ界のキング、Cloveの買取が再開した。
同業大手magiの買取価格にポケカ市場が阿鼻叫喚する中で、Cloveの一手が注目されていたが、条件付きで再開となったといえばよいだろう。

magi 買取表 2023/6/25発表

Clove買取表 2023/6/26発表

参考)Clove買取表 2023/6/16発表

買取再開の条件を整理

では今回の買取再開で、何がどう変わったのか列挙してみよう。

  1. リーリエを中心とする超高額帯・リーダー銘柄は”応相談”になった。

  2. 買取可能カードが買取表に載っているカードオンリーになった。

  3. 売却可能数は1人1日5枚までとなった。

上記のようなところだろう。
それぞれどのような狙いがあってこのような行動に出ているのかをCloveの立場になって考えていけば、彼らが今後のポケカ市場をどのような方向に持って行きたいか見えてくるかもしれない。と思いながら、当アカウントの考えを整理していく。

Cloveの立場の整理

まず当アカウントの目から見たポケカ市場におけるCloveの立ち位置を整理していきたい。
当アカウントはポケカ市場がバブルの盛り上がりを見せているのは、オンラインオリパが普及したことが主因であると考えている。
そのためオンラインオリパのキングであるCloveの動向がこの市場の行く末をある程度決めるだろうとみる。

ではCloveの立場になって、彼らがどのようなことをしたいのか妄想していきたいと思う。

Cloveがしたいこととは。

Cloveを運営する株式会社トラストハブは言わずもがな営利企業であるので、利益を上げることが第一目標だ。
彼らはAltyや海外進出など様々なことに挑戦しているが、現在の収益の柱は間違いなくオンラインオリパだと考えてよさそうだ。

収益源であるオンラインオリパで収益を上げることが次のビジネスチャンスへの投資元本になる。
オンラインオリパにはポケカ以外のカードも見られるが、おそらく9割以上はポケカから上がる収益なのではないだろうか。
つまりポケカのオンラインオリパで利益を最大にすることが彼らの一番したいことだ。

オリパの利益を最大化するためには。

前回の記事でも思考したことだが、オンラインオリパで利益を高めるには以下の条件が必要となってくる。

  1. 一発当てれば儲けることができると思わせること(=ポケカが儲かると思わせること)。

  2. 人気カードが当たりであること。

  3. 多くの人が挑戦したい!と思える価格帯であること。

この中で1番大事なのは1で、ポケカは儲かる!という神話をキープすることがCloveの至上命題になってくる。
つまりポケカ市場の勢いを壊さない程度に調整しながら、維持するのが彼らのやりたいことになってくる。

Cloveの買取条件から見える、彼らの思考

では今回のCloveの買取条件を一つずつ整理し、彼らが何を思ってこのようなことをしたのかと考えていきたい。

1.超高額帯カードは”応相談”に

まずはなぜ”応相談”の枠が広がったことについて考えてみたい。
当アカウントが考える要因は以下3つだ。
①象徴銘柄の価格を隠す
②急騰を追認しない
③仕入れを逃さない

ではそれぞれ見ていこう。

①象徴銘柄の価格を隠す
バブルマーケットではいつもその市場を象徴する銘柄が存在する。その銘柄が崩壊すると、そのバブルは終わったと大衆が考えるほどのインパクトを持つ銘柄だ。コロナバブルの米国株ではテスラ、2017年の仮想通貨バブルではビットコインなどあるわけだが、今回のポケカバブルではリーリエで間違いないだろう。
リーリエが終わったら、ポケカバブルは終わったと思われても仕方がない。
つまり、リーリエの価格が曖昧なものとなれば、バブルが終わったか判断は曖昧なものにできる。

リーリエ(含め今回のポケカバブルのリーダー銘柄)の価格を”応相談”とすることである程度価格を隠すことができる。つまり適度にバブルを続けることができるのだ。

②急騰を追認しない
カドショ(特にClove)が価格を提示してしまうと、フリママーケットが大きく反応し、価格高騰が起きてしまう。Cloveが欲しい価格よりも上のマーケットで売買がつき始めると、Cloveも提示価格を上昇させるしかなく、価格急騰を追認する形になってしまう。
応相談とすることで、Cloveの想定よりも急スピードで価格が動いてしまうということを防ぐ効果があるのではないだろうか。

③仕入れを逃さない
価格提示をしてしまうと、XXの買取はもっと高いからXXに売りに行こう~と考えるのが当たり前だろう。しかしオリパ界のキングCloveが”応相談”としていたらどうだろう。XXの買取がいくら高くても、Cloveに相談してみようと思わないだろうか?Cloveが応相談にしているカードはどこのカドショもオリパの華に欲しいカード。最後に価格確認できる権利が手に入れば、Cloveとしてはリーリエ等を今まで以上に入手することができる。

以上が応相談をCloveが設定した理由だと考える。
これらから見えるのは、やはりCloveはポケカ市場を崩したくないと考えているのではないか。

2.買取カード銘柄の限定

次になぜ買取可能銘柄が限定されたことについて考えていこう。

①在庫過多にしたくない。(効率的に資金を回したい)
②トップ賞として集客できるカードが欲しい。

これら2点が主な理由だと推測する。

Cloveのオンラインオリパでは持ち帰り(郵送)とポイント変換を選択することができる。当然いらないカードはポイント変換されるわけだが、ポイント変換されたカードは次回のオンラインオリパの在庫になるのだろう。
となると、当たると持ち帰られてしまう銘柄と当たっても基本的にはポイント変換され在庫として残る銘柄が出てくる。

そうなるとCloveが買取したいカードは以下の条件になってくる。
・トップ賞にするとオンラインオリパを引く人が増える。
・基本的に持ち帰られる(郵送を選択される)。
・売ってくれる人が少ない。

逆に考えると、今回買取表から外れたカードは以下の条件が共通項になってくるのではないだろうか。
・オリパのトップ賞にしても華がない(=引いてくれる人が少ない)
・当たったとしてもポイント変換を選択される(=在庫として溜まる)
・売りに来る人がそれなりに多い。

上記の条件に当てはまっていても今回買取に出ているブイズVシリーズ等は以下の考え方と個人的には推測している。
・オリパのハズレにしても顧客満足度が大きく低下しない。(=耐え銘柄)
・ブイズは意外と郵送が選択される。(=上昇すると考える人が多い為)

3.売却可能数は1日1人5枚まで

では最後に売却枚数を制限した理由も簡単に思考しておこう。

①店舗キャッシュに制限があるため
②在庫過多に陥りたくないため
③日本支社出し帰還のタイミングもあり、様子を見たいため

このような理由が考えられる。
それぞれ見ると、、、

①店舗キャッシュに制限があるため。
これは店舗としては当たり前である。
しかしこれを理由にして買取を一時停止にしてしまうと、またポケカ市場が荒れることになる。マーケットを不安定にしないためにも、先だって金額をコントロールすることが大事になってくる。

②在庫過多に陥りたくないため
Cloveのオリパは24時間365日ひたすら回転している。郵送を選択されるカードも手に負えない程だろう。しかしそれよりも圧倒的に速いスピードで仕入れをしているようでは効率的に在庫を回転させられているとは言えない。
売上を見ながら仕入れを行うというのは企業判断として当たり前だろう。

③日本支社出し帰還で持ち込み数が見えないため
これは完全に想像だが、やはり供給増となることは間違いないので、上2つの理由を加速させないためにもこのような事象がある間はある程度様子を見たいのではないだろうか。

Cloveがしたいことは市場安定化、ポケカ神話の維持

以上、Cloveが買取条件として出してきたものをそれぞれ見てきたわけだが、彼らはポケカ市場を安定的に上昇させていきたいと考えているように見受けられる。

超高額帯の価格曖昧化、オリパトップ賞に対する仕入れの姿勢の強さ、売却制限を付けることによる経営の安定化。これらはポケカ市場が健全に上昇することで自社商品(=オンラインオリパ)が売れ続けて欲しいと思う人間の取る行動に見える。

今後のポケカ相場を考える。

ではこれらを踏まえて、今後のポケカ相場がどのように動いて行くのかを考えてみたい。

今後のポケカ相場はCloveのオンラインオリパがこれまでと変わらずに売れていくかどうかにかかっていると言っても過言ではない。しかし人の射幸心というのはそう簡単になくなるものではない。規制が入るまでは今までのように売れるだろうというのが当アカウントの見立てだ。

現在の買取条件の中で、Cloveが満足するほどに仕入れができるのか、そしてオンラインオリパが回転するのかが注目になってくる。
おそらくリーリエやXYシリーズ、プロモのカードはオンラインオリパの売れるペースよりも仕入れが進まず、買取カード銘柄が広がってくる展開になると予想する。

買取カードが広がる中で、Clove以外のカドショがリスト外のカードに対して強気買取などの姿勢を出すことで、この動きはさらに加速する展開になるかと思う。

そうなると5月半ばのような活況なフリマ市場が戻ってくるだろうし、吊り上げ相場もそこかしこで見えてくるようになるかもしれない。人は反省しないものだ。

まとめ

上記のような展開になるのがどれくらいの時期になるかは正直わからない。
日本支社出しの帰還数が引き続き上値を重くするだろうし、7月受付の日本支社の鑑定形式もわからない。
PSA偽造問題がどこまで市場に影響を与えているのかも不明だ。

しかし未鑑定品は高値圏を維持しているし、強弱はあれど店舗買取も再開している。金融市場の投資家勢の参加も見られる。そして上記で散々考察してきたとおり、オリパ界のキングCloveがいる。ポケカ相場はオンラインオリパに規制が入らない限り上昇していくように思える。

当アカウントはポケカ市場に対して強気バイアスがあるので、どうしても偏った意見になってしまっているのはご愛敬。

みんなでCloveのオンラインオリパを回してポケカ市場を上昇させよう!という他力本願でこのnoteを終わらせたいと思う。笑


この先に本文はありません。
「参考になった!オンラインオリパ引いてこい!」
と思っていただける方は是非!

ここから先は

0字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?